2/5
スイカ2 金色羅王の悲哀
金色羅王と呼ばれるスイカの品種がある。
日本で最高糖度が記録された、日本のスイカで最も甘いということは、世界一甘いスイカだ。
テレビで見て、早速翌年に種を取り寄せた。
苗を作り、畑に移植した。
ここまでは、普通のスイカと変わらない。あえて言えば、茎や葉の色が少し淡い気がするが、生育が下手なだけかもしれない。
蔓が伸びた。すくすく育った。
意外と、難しくないのだろうか。
ずっと観察していた。
実がついた。
同時に四つもついた。
さすが金色羅王、今年は甘いスイカがたくさん食べられる。
そんな風に思った。
蔓が枯れた。
四つの玉を同時に発見した、翌週のことである。
スイカは、スイカらしい鮮やかなマダラ模様である。
ただ、実がついたばかりで、肥大していない。いきなり蔓が枯れたので、熟してもいない。
食べることができない。スイカ畑で膝から崩れ落ちたのは、初めてのことだ。
スイカがたくさん実をつけたら、御用心。




