シシトウ3 2025
年々シシトウの立ち位置が弱くなる中、苗作りも一番後だ。
他の野菜は、セルトレイで発芽させ、ある程度大きくなったら3号ポットに移す。
次第に場所がなくなるため、シシトウはセルトレイではこれ以上育つことができないほどまで大きくなってから、直接そこから引き抜いて畑に移す。
いわゆる。老化苗の状態なのだ。
この年は、畑では完全に自然農に切り替え、一切の肥料を与えなかった年だ。
化成肥料のみ使用する、半慣行農法で管理している圃場では、シシトウは育てない。実家の近くで、辛いのを嫌う人物がいるからである。
多くの野菜が育たなかった。
ナスもピーマンも、大きくならなかった。わずかに、一つか二つは収穫できた。
シシトウはどうか。
植えた苗のうち、いつも通り数株だけ生き残った。
いつも通りだ。
例年より生育は悪いが、それでも生き残った株は葉を茂らせ、実をつけた。
完全自然農での収穫だ。
一つ収穫し、その場で齧った。
辛い。
どれも辛い。
他の野菜に浮気したことを、シシトウはまだ怒っているようだ。
2025年、辛いシシトウの真っ赤になった実を収穫し、種をとった。
2026年もまた、シシトウを植える。
今年は直播だ。今年のシシトウは、どんな主張をしてくるのか、楽しみにしたい。




