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野菜たちの主張  作者: 西玉
その他の野菜編

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トマト1 世界一の威厳

 トマトを育てることに、積極的になれなかった。

 なんと言っても、トマトは日本一、世界でも1番、生産されている野菜である。

 気後れしたのだ。トマトを育てるのは、恐れ多いと思ったのだ。


 だから、数株から始めた。

 期待していなかったので、実がつかなくても気にしなかった。

 実がついても赤くならない。


 秋になり、色々に作物が時期を終わり、トマトも枯れて横になり、赤くなりきれなかったトマトがいくつか転がっている。

 そんな年が何年か続いた。


 それでも、トマトは辞めなかった。

 恐れ多いと思いながら、植えないという選択肢はなかった。

 何年も続けるうちに、少しずつ収穫できるようになっていった。


 トマトを増やした。好きだったからだ。

 たくさん採れた。

 そんな年もあった。


 2025年は採れなかった。ゼロではない。でも、気兼ねなく食べ続けられるほどは採れなかった。

 夏が暑すぎて、各地でトマトが不作だと報じられていた。


 2026年はどうなるだろう。全くの五里霧中である。

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