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銀の枝
ある日、タラの丘に一人の男が現れた。
手には、銀の枝があった。
枝には三つの黄金の林檎が実り、揺らせば美しい調べが鳴り、聞く者は眠りに誘われた。
コーマックは、この枝を欲した。
男は答えた。
「三つの望みと引き換えなら、譲ろう」
一年のうちに、男は三度タラを訪れた。
最初にコーマックの妻を連れ去り、次に息子を、最後に娘を連れ去った。
王の嘆きは深かった。それでも、枝を揺らせば、悲しみは和らいだという。
ついに、コーマック自らが男の後を追った。霧が立ちこめ、気がつけば、そこは常若の国であった。異界の館で、彼は失われた妻子と再会した。
その館で、彼は一つの杯を授かった。偽りの言葉が語られれば割れ、真実の言葉が語られれば元どおりになる杯であった。
そして、彼は知った。
銀の枝を持つ男は、海神マナナーン・マク・リルであった。




