第一話:書庫の秘密
長かった冬がようやく去り、王都ヴァレイドの石畳にも柔らかな春の陽射しが落ち始めていた。
風はまだどこか冷たさを残しているものの、街の空気はあきらかに変わっている。
シアは一人、ゆっくりと石畳の通りを歩いていた。
腰には使い慣れた一振りの剣。
道行く人々がシアに気づくと、それぞれの作業の手を止め、親しみを込めて声をかけてくる。
「隊長、お疲れさまです!」
「隊長、今日もご苦労様!」
シアはそのたび、小さく頭を下げて応じる。
誰もが彼女を、ただ「隊長」と呼んだ。
この街では、それだけで十分だった。
通りには、着実に人が戻りつつあった。
修復された建物の二階からは、洗いたての洗濯物が春風にたなびいている。
……と、そのうち一枚のシーツがふわりと風に飛ばされ、通りを歩いていた男の顔へ見事に張りついた。
「うわっ!?」
「あ、ごめんなさい! 風が急に!」
窓から飛び出した慌てた声に、通りにどっと笑いが起きる。男も苦笑いしながらシーツを剥がし、手を振っていた。
シアはそれらを眺めながら、さらに足を進める。露店には新鮮な野菜が並び、どこからか甘く香ばしい小麦の匂いが漂ってきた。
パン屋の前では、焼き上がりを待つ人々が列を作っている。
店先で生地を捏ねていた店主がシアに気づき、手を止めて大声を上げた。
「隊長! 今日はちゃんと食ってるか?」
シアは足を止めた。
「……え、と」
返事をした直後、ほんのわずかだけ間が空く。
今朝は早朝から巡回ルートの調整があり、実際には温かい茶を一口飲んだきり、何も口にしていない。
店主は即座にそれを見抜いた。腕を組み、呆れたように息を吐く。
「その『間』は食ってない顔だな」
シアは少しだけ視線を泳がせた。
「……食べる予定はあった」
「それは食ってない奴の言い分だ」
店主は奥から紙包みを一つ取ると、ひょいとシアへ向けて投げ渡した。
シアは慌てて両手で受け止める。手のひらに、焼き立てのパンの温もりがじんわりと伝わってきた。
「巡回中だから、お金はあとで――」
「いいから持ってけ。隊長が道端で倒れたら、こっちが迷惑なんだよ」
奥の厨房から妻も顔を出し、呆れ顔の夫の肩を軽く叩きながらシアに微笑みかける。
「ちゃんと温かいうちに食べるのよ、隊長」
シアは少し困ったように口元を緩めた。
「……ありがとう」
深く頭を下げ、再び歩き出す。
紙包みを少しだけ開き、焼きたてのパンを一口かじる。外はカリッと香ばしく、中はふわふわと柔らかい。
(……)
もう一口かじる。
今度はさっきより少し大きかった。
通りの向こうから、子供たちの楽しげな笑い声が聞こえてくる。
シアはパンを咀嚼しながら、静かに呟いた。
「……美味しい」
「隊長、お疲れ様です!」
巡回の引き継ぎに向かう途中だった若い兵士が、偶然シアと行き会った。
「途中までご一緒します」
焼き立てのパンを手に歩を進めていたシアは、一軒の店の前でふと足を緩めた。
街角に佇む、小さな本屋だった。
戦時中は窓も扉も重い木板で固く閉ざされていた場所だ。だが今日は、その大きな木扉が広々と開け放たれ、店内からは何人もの客の話し声が漏れ聞こえてきている。
店先には、色鮮やかなのぼりが何本も立てられていた。
春風を受け、布地がパタパタと威勢よく翻っている。
そこには何か大きな文字が躍っているようだったが、ちょうど通りかかった客の背中に遮られたり、風で布が丸まったりして、ここからではよく読み取れない。シア自身も、わざわざ目を凝らしてまで文字を確かめようとはしなかった。
ただ、店内がずいぶんと賑わっていることだけは分かった。
「お母さん、この絵本買って!」
「はいはい、一冊だけよ」
幼い子供が母親の服の裾を引っ張り、店奥の棚を指差している。
その脇を、若く華やかな身なりの女性たちが楽しそうに談笑しながら通り抜けていく。
「ついに届いたみたい!」
「急がないと、すぐなくなっちゃう!」
店の出口では、年配の男性が刷り上がったばかりの瓦版を広げ、満足そうに頷きながら歩き去っていくところだった。
シアは足を止め、手にしたパンをもう一口かじりながら、その光景を静かに見つめた。
戦火が広がると、本は真っ先に店先から姿を消した。
食べ物でもなければ、薬でもない。
生きるために、後回しにされるものだった。
だが今、人々はこうしてわざわざ店に足を運び、楽しそうに一冊の本を選んでいる。
食料や燃料が届くようになったこととは、また少し違う。
「本を買う余裕」が人々の心に戻ってきた。
それだけで、この街に春が帰ってきたのだと分かる気がした。
賑わう店内を楽しそうに覗き込む人々を見送りながら、シアはふと、鼻腔の奥に遠い記憶の匂いを感じた。
古い紙と革の匂い。
天井近くまで伸びる高い本棚と、高い窓から差し込んでいた柔らかな午後の光。
そして――あの一冊。
シアの記憶は、静かに一年前の春へと巻き戻っていく。
およそ一年前。
シアが十七歳になったばかりの頃。
「隊長」と呼ばれるようになってから、まだそれほど日が経っていない頃のことだ。
昼食を終えたシアは、次の予定まで思いのほか時間が空いていることに気づいた。
シアは少し考えた末、一人で王城の回廊を歩いてみることにした。城で働くようになって日は浅い。広大な王城には、まだ足を踏み入れたことのない場所がいくつも残っていた。
それまで足を運ぶことのなかった、西棟の回廊。
整然と並ぶ高い窓からは春の庭園が見下ろせ、窓枠が描く幾何学模様の影が、磨かれた石床に長く伸びている。
壁に掛けられた歴代の王や重臣たちの肖像画に見送られながら歩いていたシアは、やがて突き当たりにある大きな二重開きの扉の前で足を止めた。
細やかな彫刻が施された、重厚な木造りの扉。
上の小さなプレートには、金文字で『王城書庫』と刻まれている。
中から人の気配や話し声は聞こえてこない。
シアは少しだけ首を傾げ、迷った末に、静かにその扉を押し開いた。
ギィ……と静かな音を立てて開いた扉の向こうには、シアの想像をはるかに超える広い空間が広がっていた。
天井近くまで届く無数の高い本棚。
上の本を取るための移動式の木製梯子。
高い窓から斜めに差し込む柔らかな陽光には、小さくチリが舞っている。
そして鼻腔をくすぐる、古い紙と革の匂い。
書庫の奥、脚立の上で古い本の背を拭いていた年配の司書が、扉の音に気づいて振り返った。シアの姿を認めると、驚いた風もなく、静かに脚立を降りて頭を下げる。
「何かお探しですか、隊長」
「……特には。少し、見てもいいですか」
「もちろんです。どうぞご自由に」
司書はそれ以上干渉せず、静かに自分の作業へと戻っていった。
シアは一人、静まり返った棚の間を歩き始める。
整然と並ぶ背表紙の文字を追っていくが、書かれているのはどれも難解そうな題名ばかりだ。
『ヴァルフォード王国成立史』
『第三次国境紛争記録』
『税制改正における律法解釈』
『軍隊編成と兵糧運用に関する考察』
(重い……)
昼休みにパラパラと眺めるには、少々骨が折れそうな本ばかりだった。
孤児院にあったのは、幼い子ども向けの擦り切れた絵本くらいだった。剣を学ぶようになってからは、訓練記録や兵法書ばかり。シアにとって「本を読む」とは、知識を得るための仕事でしかなかったのだ。
それでも本棚を眺めること自体は嫌いではなく、シアは順番に奥へ奥へと足を進めていく。
やがて、一番奥の壁際——日当たりの悪い棚の隅で、一冊だけ雰囲気の異なるとある本に目が留まった。
周囲の重厚な革装丁の本たちに比べ、明らかに薄い。
革ではなく、少し色褪せた布で装丁されている。角は丸く擦り切れており、これまで何度も誰かに読み込まれてきたことが伺えた。
シアは細い指先でそれを引き抜き、手のひらに載せた。
表紙には、繊細なタッチで描かれた花と、どこかの回廊らしきイラスト。
シアは首を少し傾げ、その擦れた表紙を見つめた。
「……物語?」
彼女の人生において、これまで一度も触れたことのないジャンルの本だった。
シアは一瞬迷い、誰に言い訳するでもなく、ごく小さく呟いた。
「……少しだけ」
そして、そっと表紙をめくった。
シアは立ったまま本を開いた。
ほんの二、三ページ。どのような物語なのかを確かめたら、すぐに棚へ戻すつもりだった。
だが——ページをめくる指が、ぴたりと止まった。
これまで読んできたどの本とも違う物語だった。
書かれていた言葉や情景のすべてが新鮮で、圧倒的だった。気づけば、そこに綴られた物語から目が離せなくなっていた。
(……あ)
気づけば、シアは棚に背を預けていた。
一ページ、また一ページ。
物語の中で登場人物たちがすれ違えば、シアの眉がわずかに寄る。傷ついた者が救われれば、大きな瞳をほんの少し潤ませる。
立ち上がっていた身体はいつしか滑り落ちるように低くなり、ついには窓際の椅子にちょこんと腰掛け、膝の上に本を広げていた。
時間の経過など、完全に頭から消え去っていた。
そして物語が一番気になる、怒涛のクライマックスへ差しかかった、その時——
ギィッ!
「隊長!」
不意に、書庫の重い扉が勢いよく押し開かれた。
「っ……!?」
シアの肩が跳ねあがった。
パンッ!と素開きの本が閉じる甲高い音が響く。
暗殺者の急襲を察知したかのような目にも留まらぬ反応速度で本を背後へ隠し、シアは背筋を限界まで伸ばして跳び起きた。
扉の前に立っていたのは、息を切らした若い兵士だった。
「こちらにおられましたか! 午後の部隊訓練が始まります!」
シアは胸元に本を抱え込んだまま、努めて平然を装って問い返した。
「……もう、そんな時間?」
「とっくに始まっています!」
高窓から差し込む光は、すでにオレンジ色を帯びていた。
「……すぐ行く」
「はっ!」
兵士が走り去り、一人残されたシアは慌てて本を戻そうとした。
……どこから抜いたんだっけ。
棚の前でぴたりと固まるシアを見て、奥の司書が無言で一か所を指差す。
「……っ」
耳まで赤くなったシアは、そこへそっと本を戻した。
「……失礼しました」
蚊の鳴くような声で頭を下げ、立ち去ろうとして——ふと、足を止めた。
棚に戻した本を、もう一度だけ見つめる。
『回廊で抱きしめて』
ほんの少しだけ名残惜しそうに視線を残すと、今度こそシアは踵を返し、訓練場へ向かって全力で駆け出していった。
翌日。
午前の巡回を終えたシアは、昼休みの鐘が鳴るや否や、西棟の回廊へ向かった。
昨日の続きを読み終えたシアは、静かに本を閉じた。
「……」
大きな瞳から、一筋だけ涙がこぼれる。
それをそっと袖で拭うと、シアは棚へ鋭い視線を走らせた。
(……二巻は?)
「……あった」
また、翌日。
三巻。
ページをめくるシアの眉が寄る。
「……っ」
小さく拳を握りしめ、胸の前でそっとガッツポーズを作る。
数日後。
四巻。
シアは本を抱きしめたまま、深刻な顔で固まっていた。
そして、その日はやってきた。
「……ない?」
四巻を読み終えたシアは、吸い寄せられるように棚へ手を伸ばし——そして、凍りついた。
四巻の隣。あるはずの『五巻』が存在しない。
何度も棚を指でなぞり、周囲の本を退けて確認するが、やはりない。
絶望に打ちひしがれ、あ然と棚を見つめるシア。
そんな彼女の背中に、静かな足音が近づいてきた。
「隊長。何かお探しですか」
司書だった。
シアは慌てて四巻を背中へ隠しながら、掠れた声で尋ねた。
「……あの。この……続きの……五巻は……」
司書は優しく微笑むと、静かに首を振った。
「申し訳ありません。その物語は、四巻までしか刊行されていないのですよ」
「……え」
「作者の執筆が止まっておりましてね。かれこれ一年近く、新刊が出ていないのです」
「……あ」
それは、命がけの戦場で包囲された時よりも、重く、深い絶望だった。
「……隊長?」
兵士の声で、シアの意識は一気に現実へと引き戻された。
「そろそろ参りましょうか」
「……うん」
シアは短く頷き、本屋へ背を向けた。
一歩、踏み出す。
その瞬間——
『……作者の執筆が止まっておりましてね。かれこれ一年近く……』
一年前の司書の言葉が、脳裏をよぎった。
ふと見上げると、店先で風にはためく『新刊入荷』の旗。
そして、道行く女性たちの弾んだ声。
「ついに届いたみたい!」
「急がないと、すぐなくなっちゃう!」
点と点が、シアの頭の中で一本の線になった。
「……っ!」
シアは勢いよく振り返った。
(……まさか……っ!?)
ダッ!
兵士は思わず目を見開いた。
「た、隊長!?」
ほんの一瞬、目を離しただけだった。
それなのに、もう隊長の姿は見当たらない。
慌てて店内へ駆け込む。
そこにはーー
『回廊で抱きしめて 第五巻』
平積みされた新刊の前で、立ち尽くすシアがいた。
「隊長! どこを通って来られたのですか!? さっきまで私の前におられたはずなのに……」
カタリ。
シアの腰に差したプリンスローズの鞘が、ほんの小さく揺れた。
(……ついに、出た……!)
一年間、待ち続けた続きが、今、目の前にある。
息を切らして追いついた兵士の視線を感じ、伸ばしかけた手をシアは命がけで引っ込めた。
(落ち着け、シア。感情に流されるな……っ)
ここで自分が少女向けの恋愛小説を買い求めたりしたらどうなるか。
(ここで買えば……終わる。隊長としての威厳が、終わる……!)
シアはゴクリと唾を呑み込み、平積みの本から必死に目を逸らした。
額にジワリと冷や汗が浮かぶ。
「隊長? お顔色が優れませんが……どこかお悪いのですか?」
兵士が心配そうに覗き込んでくる。
シアは顔を引きつらせながら、必死に平静を装って答えた。
「……なんでもない。少し、考え事をしていただけだ」
「そうですか……。何か気になる本でもおありでしたか?」
一瞬。
シアの視線が、反射的に『第五巻』の山へ吸い寄せられた。
ハッと我に返り、目にも留まらぬ速度で明後日の方向へ視線を逸らす。
「……?」
兵士は不思議そうに首を傾げると、平積みの一冊をひょいと持ち上げた。
「あー、これですか。」
シアの身体が、ぴくりと震える。
「今、街で話題ですよねぇ。『コリ抱き』」
パラ……
兵士は何気なくページをめくった。
パラ……
パラ……
シアは、自分の口がぽかんと開いていることにも気づかず、その指先だけを目で追っていた。
(雑に……めくらないで……)
兵士は気づかない。
「へぇ、挿絵もきれいなんですね。」
パラ。
(そこ……そこは今から読むところ……っ!)
「面白いんですかね?」
シアは反射的に一歩踏み出しかけた。
「…………」
寸前で止まった。
「あ、でも私はこういう恋愛ものは読まないんですよね。」
パタン。
兵士は何気なく本を閉じ、棚へ戻そうとする。
その瞬間——シアの右手が、目にも留まらぬ速度で伸びた。
ピタリ。
兵士の手に触れる寸前で、シアの手が空中で静止する。
「……隊長?」
兵士が驚いて振り返った。
シアは伸ばした右手を握りこぶしにし、必死に平静を装って、喉をゴホンと鳴らした。
「……隊長? 手が……」
兵士が首をかしげて、空中で静止したシアの握りこぶしを見つめる。
冷や汗がシアの頬をひとすじ伝った。 ここで引き下がれば、また『お預け』だ。次いつ買えるかもわからない。だが、自分の口から「それ買います」と言うわけには絶対にいかない。
試されている。自分の隊長としての知略と、騎士としての覚悟が。
シアは一瞬で思考をめぐらせ、拳をすっと解くと、極めてシリアスな表情で口を開いた。
「……兵士よ」
「は、はいっ!」
突然の重々しい声に、兵士は背筋をピシッと伸ばした。
シアは『第五巻』を指差し、あたかも危険物でも検分するかのような冷徹な眼光を向けた。
「……その本、内容の精査が必要だ」
「えっ? 精査……ですか?」
「うむ。若者の間で流行している書物には、治安上の懸念や……過激な思想が含まれていないか、確認せねばならん。市民の安全を守るのも、我々騎士団の責務だ」
「は、はあ……」
兵士はぽかんとしている。
シアは一切の揺らぎを見せない完璧な真顔のまま、堂々と言い放った。
「……押収する。会計を済ませてこい」
「……え、押収なのに買い取るんですか?」
「……市民の営業を妨害するわけにはいかんだろう。公務の一環だ。費用は……私が後で立て替える」
「は、ははーっ! 流石シア隊長、配慮が行き届いておられます!」
兵士は感服したように深く頭を下げると、急いでレジへと走っていった。
(……勝った)
シアは胸の中で、静かに、しかし熱くガッツポーズを決めた。
自らの尊厳を守り抜き、なおかつ堂々と『第五巻』を手に入れる完璧な作戦。 完璧だ。我ながら完璧な指揮官の判断だった。
レジの前で、兵士が店員へ本を差し出す。
「こちらをお願いします!」
店員は申し訳なさそうに頭を下げた。
「申し訳ございません。その一冊は見本なんです」
「……え?」
兵士が思わず聞き返した。
「販売分は、つい先ほど最後の一冊が売れてしまいまして……」
兵士は固まった。
シアの表情は、最後まで変わらなかった。
店内が静まり返る。
「……」
「……」
店員は困ったように続けた。
「次回入荷は、早くても二週間後になります」
カラン。
店の扉が開き、最後の一冊を抱えた女性が嬉しそうに店を後にした。
シアの視線が、その紙袋をゆっくり追う。
やがて見えなくなるまで。
「隊長……」
兵士がおそるおそる振り返る。
シアは何も答えなかった。
夕暮れ。
王城書庫。
シアは静かに『回廊で抱きしめて 第四巻』を棚から取り出した。
いつもの椅子へ座る。
そっとページを開く。
見開きには、何度も読んだはずの場面。
「……」
ページをめくる。
静かな書庫に、紙の音だけが響く。
(……必ず)
ページをめくる。
(……手に入れる)
その瞳には、かつて敵国の精鋭部隊を単身で迎え撃った時と、寸分違わぬ闘志が宿っていた。




