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詩全集4

夜充足

作者: 那須茄子
掲載日:2026/05/11

抜け出したくなったんだ

こんな丑三つ時に

一人で

しかも宛もなく

先も決めずに

ただ今日が

もうすぐしたら始まり出す前を

満足しきれていない

わがままが強く跳ねる


街灯がない

真っ暗に近い道の真ん中を

わざと危なげな足取りで歩く

冷えたアスファルトの硬さが

靴底を通して

いらだちをなだめるように

伝わってくる


闇は深いけれど

ちっとも怖くはないんだ

むしろ世界に自分しかいないような

この静寂がひりつく心を優しく

包み込んでくれる気がして

不意に立ち止まり

大きく息を吸い込む

肺の奥まで入り込む夜気はまだ

何色にも染まっていない

僕だけのものだ


遠くの空が白み始めるまでの短い猶予

わがままな僕はもう少しだけ

この闇に溶けていたいと

願っている

明日の顔をした今日が

僕を捕まえに来るその前に

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― 新着の感想 ―
↓こらこらw 風邪引くぞ?  まぁ、キモチはわからぬではない 
暗い冷たさのやすらぎ  ってあるよねぃ  (u_u*)
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