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転生令嬢がゆるゆる頑張る話  作者: 和和
第二章 転生令嬢、リズ
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健斗への手紙、その後…

あらすじ:私リズ!お母様…改め、瑛美が健斗への手紙を読んだわよ!

「以上が健斗への手紙よ!」


エリーゼの声が部屋に響く。


少しの沈黙の後、ケンドリックが口を開いた。


「エリーゼ、いや、瑛美。枷になるだなんて…そんなことを思っていたのか。」


「…ええ。私と違って健斗の人生は長いもの。だから…早く忘れて欲しかったの…」


「瑛美…そんな「でも!!」えっ。」


「でも…今となっては言えば良かったと思っているわ!」


「そうだね、ちゃんと言って欲しかったよ。…まあ、その『後悔』がなければ、私達は再び会うことが無かったかもしれないと思うと…言わなくて正解だったかもしれないな。」


「いいえ。例え『後悔』が無かったとしても、私と貴方なら必ず結ばれたはずよ!根拠は無いけど!」


エリーゼの言葉に、ケンドリックはキョトンとした顔をした…後、笑い始めた。


「ハハハッ!無いって!…でも、私達は互いに前世を知らない状態で結ばれたんだ。エリーゼの言うことは本当かもしれないね。」


手を取り合い微笑む2人。


そんな中、少し申し訳なさそうにエリーゼの父、グレント公爵が話し掛ける。


「2人の世界に入っている最中ですまないが…エリーゼ、ケンドリック、改めて聞くよ。…君達は今、幸せかい?」


「ええ!もちろん!」


「もちろんです。」


「そうか…良かった…」


即答する2人に、グレント公爵は安堵の表情を浮かべる。


瞬間、グレント公爵の目に涙が溢れた。


「本当に…良かった…!」


グレント公爵はずっと不安だった。仲睦まじいと話に聞きながらも、結局は政略結婚で結ばれた愛娘のことが。


ケンドリックの人柄は信じつつも、他国へ嫁いでいった娘のことが…


ただ、その不安もエリーゼの笑顔で掻き消された。


娘の前世からの想いが成就した喜びに、グレント公爵は打ちひしがれていた。


「ちょっとお父様!泣きすぎよ!」


「す、すまない…」


エリーゼがグレント公爵に寄り添っていると、リズがエリーゼに話し掛けてきた。


「ねえ、お母様。」


「どうしたのリズ?分からないところでもあったかしら?」


「いやいやいや…どうしたもこうしたも無いよ!ふざけたことって何!?あんなに悩んだのに!なんだったら【瑛美】との記憶が戻ってきた時にも結構不安だったのに!」


「…まあ、そう言うことだよな。考えすぎだったんだよ、【紗貴】は。」


ケンドリックはそう言ってリズの頭を撫でる。


「その辺も含めて!次は【紗貴】への手紙を読むわ!覚悟して聞きなさい!」


エリーゼは高らかに声をあげた後、手紙を取り出し、読み始める。


「…【紗貴】へ。」



次へ続く!

次回、瑛美から紗貴への手紙です。

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