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激戦

戦闘シーンは相変わらずスムーズに書けますね。

ベリアルが召還した3体は・・・イフリート、水色のドラゴン、バジリスクだった。

ベリアルは再び玉座に足を組んで座り直している。

余裕の表情だ。

いちいちむかつく。

実際、実力的に余裕があると思っているのだろう。


「個別結界は展開してある、敵の攻撃がそれ以上だと判断したら、それに被せて防御!各自得意そうな相手を選んで攻撃!私はベリアルを抑える術式を組む!!」


エバートンはすぐさま、魔方陣を取り出し、書き込みを始めた。

前衛はアイオロスがイフリート、ライラが水色のドラゴンへ、イグナーツがラージシールドを持って、正面に立ち、牽制している。

俺とエリーは水色のドラゴンに攻撃する事にした。

イフリートとエリーは互いの攻撃が通用しない。

水色のドラゴンは、恐らく水龍グリュンデルだ。

こちらの火力が上回れば、倒せるはず。


戦闘は敵3体からの先制攻撃で始まった。

イフリートがいきなり、多数の火炎弾を降らし、水龍が強烈な勢いで水を吐き、バジリスクが、恐らく石化の光線を目から放った。

親衛隊の魔術師が用心のため防御結界を張り、それぞれの攻撃を無効にした。

と、同時にこちらの魔術師が反撃の攻撃魔法を仕掛ける。

俺、リーナ、エリーは水龍に得意の炎系、ファイヤー・キャノン、ファイヤー・キャノン、ファイヤー・ボールを直撃させ、イフリートには、風と氷系の魔法が、バジリスクには土系の魔法が直撃した。

しかしいずれも、ダメージを与えることができなかった。

これ、普通の攻撃では無理じゃないのか?

撃退の糸口が掴めない。


イフリートがエリーの最大攻撃魔法と同じファイヤー・ノヴァを発動させる。

魔術師が多重の結界を展開させ、高熱を防いだ。


水龍がその巨体(全長10メートルはあるだろう)に似合わないスピードで、体当たりを仕掛けて来た。

サラサが素早く横に飛んでかわし、水龍の横腹にロングソードを突き刺す。

エリーと俺がカウンターで水龍の顔にファイヤー・キャノンを叩きつけた。

水龍がひるんだ隙に、リーナが水龍の目を狙って小さなファイヤー・ボールを連続で放つ。

当然のごとく、水龍は目を瞑り、顔を背けた。

喉がこちらに晒されたのを見逃さず、サラサとクラウスがロングソードで突きを入れる。

比較的柔らかいであろう水龍の喉にエルザもレイピアを突きたて、そのまま闇魔法であろう、至近距離で炸裂させた。

レイピアを引抜き、エルザはこちらに飛び降りた。

水龍の喉はレイピアの刺し傷から、黒い煙が噴出している。


「上級の闇魔法だけど、ソウル・クラッシュは傷さえ付ければ、暫く命を削り続けるの。なかなか便利な魔法でしょ?」


エルザがにやりと笑った。

イフリートは相変わらず炎系のでかい魔法を連発していて、こちらの魔術師が防戦一方だ。


バジリスクも連続で石化の攻撃を繰返すため、なかなか攻め込めない。

またもやジリ貧になってしまうパターンではなかろうか?


「エリー、水龍の方をしばらく任せる」

「ヒデキ様はどちらへ?」

「俺はあのむかつく態度のイフリートに一発かましてやる!!」

「承知いたしました、こちらは任せて下さい!!」


俺は余裕で炎系の魔法を連発してくるイフリートに一矢報いてやろうと思い、エバートンの広げている魔方陣に近付いて行き、跪いた。

レッサーデーモンを一掃した魔方陣だ。

俺はその魔方陣に魔力を込めながら、イフリートを見た。

白く太い光がイフリートに向かうイメージを脳裏に浮かべる。

その通りに青白い光がイフリートに降り注いだ。

余裕だったイフリートの顔が驚愕の表情に変わった。

ざまあみやがれ!!


一瞬だがイフリートが凍りつく。

その隙をアイオロスと執事のおっさんは見逃さなかった。

アイオロスがイフリートの右肩から袈裟懸けに切り下ろし、執事のおっさんは首を叩き落とした。

イフリートは右肩から斜めに切断され、首、上半身、下半身と三つに転がった。

倒したと思ったのだが、三つに分かれた部分が、それぞれ燃え上がり炎となって1つになり、イフリートは元の姿に戻った。

しかし、イフリートの顔には先ほどの余裕の表情はなかった。

こちらを馬鹿にするからだ。


「ヒデキ殿、見事な攻撃でしたぞ。そこで今一度あの魔方陣を使って、攻撃を願いたい」

「さすがにイフリートも警戒するでしょう」

「そこで・・・」


執事のおっさんは、俺に耳打ちした。


「なるほど、やってみましょう。うまくできるかどうかは分りませんが」

「お願いします」


エバートンは懸命に魔方陣に書き込んでいる。

その横で俺は再び跪いた。

今一度脳裏にイメージを浮かべた。


青白い光がイフリートに向かう。

イフリートは体を燃え上がらせた。

と、イフリートに向かっていた光がぶつかる直前で、左右に別れ、水龍とバジリスクに向かい、青白い光が炸裂した。

水龍とバジリスクが凍りつき、それを見たイフリートが驚いて、体を燃やすのを止めた。

そこを狙い俺は急いで、魔方陣に魔力を込め、イフリートに光をぶつけた。

これで、3体の敵が全て凍りついた事になる。


イフリートはまた3つに分断された。

水龍とバジリスクは首を落とされる。

イフリートは復活するかも知れないが、他の二体は復活しないだろうと、俺は思った。


ところが、ここで玉座に座っていた、ベリアルが動いた。

ベリアルは座ったまま右手に水色の光球を作った。

大きさは野球のボールくらいだ。

その球がふわっと浮かび上がり、水龍にゆっくりと向かって行った。

嫌な予感がしたので、光球にファイヤー・キャノンをぶつけて消してやった。

ベリアルは少し驚いたが、俺を見てニヤリと笑った。


今一度ベリアルは光球を作った。

また消してやろうと思ったら、一瞬で水龍の体にぶつかり弾けた。

水龍は体も首も水になり意思がある生き物のようにその場に集まって行き、水龍は復活してしまった。


バジリスクのほうは、復活できないようだ。

ベリアルは何もしなかった。

エリーが俺の所へ駆けて来る。


「ヒデキ様、水龍ですが、復活は完全ではありません。魔力量が格段に減っています。あれならば、こちらが力で押し切れます」

「エリー、お前とリーナで押し切れるか?俺はここでイフリートとベリアルを牽制する」

「ファイヤー・ノヴァを連発すれば・・・ポーションを使ってよろしいでしょうか?」

「もちろんだ!ここは出し惜しみなしで行く」

「では、私一人で、押し切れます!」

「頼んだぞ、エリー!!」

「はい、それでは!!」


エリーが戻り、俺はイフリートを見た。

さすがにもう油断はしないか・・・

だが、奴も二度復活している。

水龍と同じで、魔力を減少させているに違いない。

俺もポーションを使って、イフリートを削ろう。


「ヒデキ殿、このまま押しきりましょう、イフリートに連続攻撃できますか?」


俺はローブのポケットから、魔力回復ポーションを取り出して、飲み干して言った。


「これでいけます!!」


俺がイフリートに攻撃を仕掛けようとした時、この広場全体が閃光に包まれた。

敵の攻撃かと思ったが、エリーのファイヤー・ノヴァだった。

閃光がおさまると、水龍が半分ほどの大きさになっていた。

今までのように防御しきれず生命力を削ってしまったのだろうか?

ロケットの中で眠っているノーマを思い出した。


じゃあ俺もやるか!!

魔方陣に魔力を込め、イフリートを攻撃する。

今回はイフリートも油断をしていないので、凍りつきはしなかったが、余裕の表情は既に消え去り、防戦一方だった。


「もう一度!!」


連続して攻撃を仕掛ける。

5発連続で、魔方陣からの攻撃を受け、イフリートが膝をついた。

こちらの攻撃を防ぐために、身体を高熱に保つのは、常に全力疾走をしているのと、同じなのだろう。

こちらも同じだ。

さあ、ここから我慢比べ、どちらが先に倒れるか?


左の戦闘は、ほぼ決着が突きかけていた。

2メートルぐらいの大きさになってしまった水龍を、前衛が袋叩きにして、エリーとリーナが炎系の攻撃魔法をぶつけていた。


俺は思い切って10回連続で魔力を込めて、イフリートを攻撃した。

魔力がくっと減り、イフリートと同じように立っていられなくなって跪いた。

エバートンの魔方陣から発せられた魔法は、イフリートに連続で炸裂する。

7発目で、イフリートが凍りついた。

息継ぎができない水泳のような状態だったのだろう。

凍りついたイフリートに残り3発の攻撃もあたり、イフリートはその衝撃で粉々に砕け散った。

水龍も同時に倒された所で、エバートンが叫んだ。


「術式が終わった!!」


その声に応えて、ベリアルが玉座から立ち上がった。



さてどうなりますか?

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