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買い物

評価していたいた方、ありがとうございます。

励みになります。

食事を終えて、シルバーファングのメンバー、デトレフさんと別れて表通りに出た。

宿は昨日泊まった宿をガウラン辺境伯が、そのまま抑えてくれたので、宿の心配は不要になった。

今回の仕事が終わるまでは辺境伯のほうで負担してくれることになったからだ。

宿泊料が必要ないのは、非常に助かる。

俺は露店でりんごに似た果物を銅貨2枚で二つ買って、服屋の場所を聞いた。

冒険者用の服や装備を揃えたかったのだ。

俺のスーツは悪目立ちしすぎる。

郷に入れは郷に従え!だ。


「冒険者向けの服屋なら、この先二つ目の角を左に曲がればすぐ右手にあるぜ。この街の冒険者御用達だ」


露店のおっさんが気さくに教えてくれた。


「ありがとう、助かったよ、おっさん」


俺とエリーは果物を食べながら、服屋へ向かった。


「おいしいですね、ヒデキ様」

「うん、すごく甘いな」


買った果物はりんごより甘かった。

糖分が多いのだろう。

大通りから二つ目の角を曲がると、同じ幅の道が広がり、同じように露店商が店を広げていた。

右から二つ目の店が、目的の店だと分った。

何故なら、いかにも冒険者向けの衣装や装備がショウウィンドウに並んでいたからだ。

扉を開けて店を覗いてみる。


「いらっしゃいませ!」


大きな図体の丸顔で気の良さそうなおじさんが、にこにこ顔で出迎えてくれた。

てくてくとこちらまでやって来る。

俺とエリーに向かって、丁寧なお辞儀をした。

「店主のドラヌで御座います。本日は何をお求めでいらっしゃいますか?」

「俺と彼女は冒険者で魔術師なのだが、装備を整えたい。二人分一式、見繕ってくれないか?」

「お二人はご夫婦で?」

「そうだ」「そうです」

「ほう、夫婦で魔術師とは珍しいですな。たいていは剣士と魔術師の組み合わせなのですが。分かりました、こちらへどうぞ」


ドラヌが、様々な色のローブや腰に巻くタイプのポーチ、長さの違う杖等がおいてあるエリアに案内してくれた。


「冒険者用のローブなら、こちらがよろしいでしょう」


ドラヌは並べて吊ってあるローブの中からひとつを選び、広げ、内側を見せてくれた。


「内ポケットが大小あわせて左右に6つずつ付いております。またベルトにも小物入れが左右に2つずつ、冒険者に必要なポーションを多数分類して入れることが出来ます」



言われた通り、左右にボタンつきのポケットが下から大中小2列3段に付いていた。

ローブを内から締めるベルトにも小物入れ。

収納はばっちりだ。


「こちらの材質は、フォレストモスの繭から作ったシルクにファイヤーバードの羽毛を編みこんだものです。耐熱耐寒両方に優れた逸品でございます。」

「つまり、一年中着ていられる?」

「左様で御座います。背中に縫いこんである魔方陣は簡易結界を発生させ、着用者を矢や剣の攻撃から守ります。もちろん魔力を込めている必要はございますが」

「魔力は問題ないよ、俺も彼女も魔力はあるほうだから。で、値段のほうは?」

「我が店で取り扱っている最高級品でして、一着銀貨50枚になります」


至れり尽くせりのわりに、安い気がするが、いきなり金貨30枚もらったせいで、金銭感覚がおかしくなっているのかも知れない。


「よし、買おう、色はどうするか?エリーは何色が良い?」

「ヒデキ様は?」

「そうだな、このダークグリーンがいいな、森で目立たないから、実戦的だ」

「では、私も同じ色を」


エリーは赤系統の色が良いかと思ったが、街を観光するわけではない。

戦いで着るのだ、機能第一が良いだろう。


「じゃあ、この色でサイズが合うものを頼む」

「かしこまりました」


ドラヌは俺とエリーの体格にあわせた足首までの丈のローブを取り出した。

エリーはそのまま羽織、俺は上着をドラヌに預けて羽織ってみた。

軽い、しかも暑くも寒くも無い、こういうのを着るとファンタジー世界にいるのだと、実感するな。


「お客様の上着ですが、変わった繊維が使われています。どちらで手に入れられたものでしょうか?」


ドラヌが俺の上着をまじまじと眺め、手触りを確認しながら、聞いてきた。


「ああ、帝国を旅した時に行商人から買ったものだ。材質は良くわからない」


ドラヌにこう言ってごまかした。

まさか洋服の◎山で買った安物だとは言えない。

二着買えば、二着目は半額のバーゲン品だ。


「さようですか・・・ズボンやシャツも同じ商人から?」

「そうだ」

「ふうむ・・・お客様、この上着、それと今お召しの上下、譲っていただけないでしょうか?」

「上着だけじゃなく、今着ているものもか?」

「もちろん、代えのお召し物を用意させていただきます。さらに先ほどのローブも無料で進呈いたします。加えて、金貨10枚でいかがでしょうか?」


ドラヌとしては、俺の衣服の合成繊維を解析でもして、もうけようと思っているのかも知れないが、可能なのだろうか?

出来なかったら、詐欺とか言われたら、嫌だなあ。

などと考えていたら


「お客様の上着が貴重な物と、重々承知です。そこをなんとか・・・」


ドラヌは頭を深々と下げてきた。


「ではでは・・・金貨15枚でいかがでしょうか?それに加えてお召し物の替えを2セットおつけします!!どうかどうか・・・お譲り下さい!!」


売り渋っていると思われたらしい。

そんなつもりはないのだが・・・・

このまま行くと、まだまだ上がるかも知れない。

さすがに、これ以上は心が痛すぎる。

売ってしまおう。


「分かりました、お譲りしましょう!!」

「おお!有難う御座います!!他に必要な物がありましたら、おっしゃって下さい。お付けいたしますよ」


奥で上下を脱いで、代わりに用意してもらったズボンとシャツに着替えた。

麻のズボンにシャツだ。

そしてローブも羽織った。


魔術師用のレザーアーマーも二人分見繕ってもらった。

エリーはブラジャータイプ、俺はランニングシャツのようなものだ。

魔方陣が特殊なインクで描かれていて、魔力を込めるとチェインメイル並の防御力を発揮するらしい。

これで多少の攻撃を受けても致命傷にはならないだろう。

その後に靴を選んだ。

革靴だと滑って危ない場合があるからだ。

足首までのブーツを俺とエリーの分を選んだ。

牛皮製の丈夫なもので、踵に魔方陣が刻んであった。

レザーアーマーと同じく、魔力を込めれば、倍の速度で走ることができるマジックアイテムだ。

エリーには魔術使用の杖も用意してもらった。

後はエリーの予備の服に肌着を数点。

俺も肌着を数点。

これらはさすがに普通の肌着だ。

あとはポーション類だ、魔力回復、解毒、状態異常回復、これらは必須アイテムだ。

それぞれ5本ずつ俺とエリーの分を用意してもらった。

いくらだ?と聞いたら、これもサービスしてくれるらしい。

心が痛いが、毒を食らわば皿まで・・・である。

ドラヌの言葉に甘えることにした。


色々揃え、金貨15枚を受け取り、店を出た。

結局金は使わす、逆に増えてしまった。

まさか、わらしべ長者を地で行くとは思わなかったな。

エリーは俺とおそろいのローブを羽織って、ご機嫌だ。

店を出て、冒険者ギルドへ再び金貨を預けに行くことにする。

この格好で冒険者ギルドに入ると、ようやく冒険者になった気がした。

金貨10枚を預けた、これで金貨37枚預けた事になる。

手元には金貨8枚、銀貨30枚、銅貨11枚になった。

ローブの内ポケットに金貨を入れた小袋を入れた。

他は財布代わりの小袋に入れ、ズボンのポケットに入れた。

エリーにも持たせようと思ったが、エリーは冒険者として自分で稼ぎたいらしい。

そう言うので、エリーの意思を尊重することにした。

冒険者ギルドを出て、宿へ戻った。





このお話、かなり先まで構想はできているのですが、なかなか進みません。

根気良く頑張ります。

第一部完結までは、毎日更新を続けたいものです。

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