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1話:帰還した勇者

前の作品のアイディアがもう出てこなくて、新たにこっちの執筆を始めました。

俺、桐生蒼矢は被害妄想が酷い訳じゃない。酷い生き方をしてきた訳でもない。そう思っている。


経済面での苦労をしてきた訳でなく、父母揃って健在。友達も7,8人はいるし、ネットだけで繋がるゲーム仲間もいる。楽しい日々を送らせてもらっている。


ある一部分だけ他の人よりツイてないだけだ。


それは、俺の周囲の女性関係である。これに関しては本当に運が無いのだ。


痴漢の冤罪をかけられたからこんな思考になった訳ではない。片思いの人にフラれ続けて、やっとの思いで付き合えても長続きしないとかいう序盤のラブコメ展開に遭遇した訳でもない。


俺は好きになっても告白する勇気が一切出ないタイプだから後者はこの先も殆ど有り得ない話だ。あれ?自分で言ってて悲しくなってくる。なんでだろう。


俺は自分の女性運が悪いことを再認識してしまった。だからこんな風に愚痴っぽいような事を一人思うのだろう。


俺はある日勇者としていきなり異世界に召喚された。そこで7年もの間戦ったり向こうの人達とコミュニケーションを取っていたら改めて知ってしまったのだ。女性運が悪いと。

となると、少し語弊があるか。正しく言うなら・・・








俺はこの産まれ育った世界で女性運がとことん悪い男なんだ。


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