第二王子は考えるpt3
第二王子
もう我慢の限界だ。これ以上この馬鹿共が騒げば私の気がおかしくなる。
「静かにしたまえ。」
「っすまん。」
「わ、私も取り乱してしまいました。」
「申し訳ないね。」
「ごっごめんなさい!」
あぁ、やっと静かになった。
しばらくしたら王宮についた。
思った以上に大きな王宮だ。我が国の王宮より大きい。
スカーレットは今この王宮にいる。彼女を取り戻さなければ!
私たちが馬車から降りると年老いた執事と若い執事が迎えに来ていた。私たちは彼らに応接間まで案内されお茶と茶菓子を出されてスカーレットとその婚約者を待つように言われた。
それにしても、この馬鹿共は王宮に入ってから一言も話していな。ほかの三人の顔色が悪くなっているのは分かるがあの筋肉馬鹿もなぜか青白いし震えている。
お茶を飲んでる間にその筋肉馬鹿にどうしたのかと聞きたかったのだがその前にスカーレットとその婚約者の準備が整ったといわれ誰かが応接間のドアをノックした。
「スカーレット様と第一王子がいらっしゃいました。」
執事がそういうとドアを開けスカーレットと彼女の婚約者を室内に入れた。
私は自分の目を疑った。
「待たせたな。王国の第二王子とその友よ。」
あれは彼女の執事のジャファルじゃなかったのか!?
「な、なぜ!なぜスカーレットとジャファルが一緒にいるんだ!!」
私は、取り乱していた。なぜ彼女が砂漠の国の衣装を着ているのか、なぜ彼女の首にキスマークがついているのか、なぜ彼女が執事のジャファルと手をつなぎながら応接間に入ってきたのか、ジャファルは砂漠の国の王族なのか。一気にいろんなことが起こって私は意味が分からなくなっていた。
「失礼ではないのか?王国の第二王子よ。私たちは友でも何でもない。私の花嫁と砂漠の国の第一王子を呼び捨てで呼ぶとは何事だ。」
そうだ。私は王国の第二王子だ、落ち着かないと。
適当にスカーレットとその執事だったジャファルに謝罪をして、一緒に来た馬鹿共を見てみるとスカーレットをじっと見ながら顔を赤くして固まっていた。
その汚い目でスカーレットを見るのではない!彼女は私の婚約者なんだ!
「ゴホン!」
咳払いをすると筋肉馬鹿以外は気が付いたようで床に跪いていた。筋肉馬鹿の隣の宰相の息子が筋肉馬鹿の膝を思いっきり殴ってくれたおかげで気づいたみたいで彼も床に跪いた。
それから私は、なぜこの国に来たのかを適当に説明していた。もちろんスカーレットを連れ戻すなんてことはまだ言っていない。表向きは砂漠の国の様子を見たり観光をするということにしている。話している間にスカーレットを見てみるとずっとジャファルの横顔を幸せそうに見ていた。
なぜ、私といたときはそうしてくれなかったんだ!私がしてきた努力は無駄ということだったのか!?そう叫びたかった。
「そうか、では滞在している間は離宮の部屋を貸そう。」
「お心遣い痛み入ります。」
「それで、用事はそれだけか?」
やっぱりわかっているのか。
「...今日はこれだけです。」
「そうか。では執事に案内を」
ジャファルがそう言うと若い執事が私と馬鹿共を離宮に案内した。
部屋に着くと執事は私に「ほかのメイド、執事、護衛はいつもドアの外にいるので用事があれいつでも呼んでよい」ということを伝え部屋から出て行った。
しばらくすると、誰かが部屋のをっくした。
「俺だ。他のやつも連れてきた。」
この声はあの筋肉馬鹿か。




