祝賀パーティー
遅くなってすみません!m(__)m
ちょうど帰って来たグリズベアルさんとベイさんと一緒に、『荒野の月』を宥めた。
「お見苦しい所を見せてしまい、すみません。もう大丈夫です」
「いきなり泣いたから吃驚したよ。なんで泣いてたんですか?」
「実は・・・・レン殿が倒したポイズンタイガーを我々が倒したとカイルが冗談で言ってしまい、レン殿の手柄を我々の手柄にしてしまいました!本当に申し訳ない!」
「「「「ごめんなさい!!!!」」」
・・・どういう事?いきなり謝られても何に謝っているんだ?虎を倒した事かな?別に倒しただけなのに。それに手柄って何?何かの賞?さっぱり分からない。
頭の中でハテナマークが沢山浮かんでいるとガットさんがぼくの背中をバシバシ叩いてきた。
「レン!お前ポイズンタイガーを倒したのか!スゲーな!俺と戦って引き分けた実力な訳だ!ガハハハ!」
ガットさんは虎を倒した事を誉めてくれたけど、ぼくが住んでいる森に似たような動物ウジャウジャ居たし、それよりお姉さんの方が凶暴でお姉さんと戦って以降もう他の動物が可愛く見える位だ。
「あのー。何に謝っているのか分からないので理由を教えてくれませんか」
「は!はい!手柄を横取してりしまったというのは、倒した魔物は冒険者ギルドに持って行くんですが、他の冒険者の獲物を横取りをする奴らがいるので、そういうことを無くす為に魔石を見せる事で魔物を倒した証になるんです。我々が貰ったポイズンタイガーの肉や骨を出しただけで魔石を見せていなかったので直ぐにレン殿が倒したと知られると思っていたのですが・・・レン殿が冒険者ギルドにではなくスラム街のサリー商会に売られていたとギルマスから聞いた時、まさかと死を覚悟しました。ギルマスがレン殿の事を知っていたみたいだったのですが、リュウタ殿は見られましたか?」
「ギルマス?誰だろう?知れないけど、ガットさんとリーダーさん達以外はリュウタの事知らない筈だけど・・・見られるの何かまずいの?」
「はい、かなりまずいです。バレると国が大騒ぎになりますから、ですが安心して下さい。我々はレン殿に命を救われた恩を仇で返しません。リュウタ殿の事はギルマスや他の人達にも話していません」
「なんでそんなに大騒ぎになるの?リュウタはいい竜だよ。悪い事はしないようにしつけはしっかりしてるけど?」
「我々にとって竜族はあまりいい印象じゃないんです。百年くらい昔に、オルト王国の近くに小国のラト王国があったんですが、ある日女性に化けた赤色の竜が城を半壊して逃げて行ったんです。幸い死亡者は出なかったのですが住める状態ではなく、多くの人々が友好国のオルト王国に避難してラト王国は滅びました。その後ラト王国の姫とオルト王国の王子が結婚して子供を沢山生んで、幸せに暮らしたと絵本でもある位有名な話なんです。赤色の竜の恐ろしさも代々伝えられていまして、なので竜が現れたら直ぐに兵士に連絡するように王自ら宣言しているのです」
・・・絶対お姉さんの仕業だ。まさか物語の悪役?になるくらい凶暴で恐ろしい竜として有名になっているなんて知らなかった。まあ実際、怒ると凶暴なるのは本当だけど、本来は家族想いの優しいお姉さんと理解しているので、さっきの話は聞き流そう。
「へー。そうなんだー。ははははは。所でもしリュウタが他の人達に見つかって、国の偉い人達に報告されたらどうなるの?」
「多分なんですが、捕獲されて良くて飼われるか悪くて処刑されるでしょう」
「え!」
そんな酷い事するの?!決めた!絶対リュウタを外に出さないように気を付けよう。リュウタはぼくが守る!
そういえば、ガットさんはこの国の人なのに他の人達に言わないでくれていた。お礼を言おう。
「ガットさんリュウタの事、誰にも言わないでくれてありがとうございます!」
「ん?別に気にするな!いいってことよ!最初はまさか竜の子供が出てくるとは思わなくて、レンの事を警戒したが、こんな美味い飯を作る奴は悪い事をする筈ねー!ガハハハ!俺は強いからな、竜の子供だろうが捕まえられる自信がある。逆にレンの方が吃驚したぜ。今まで戦ってみた中でも強くて厄介だった。それにウィルスが俺よりもなついているからな少し嫉妬しているくらいだ」
「レン殿!あのガット殿の精霊になつかれているのですか?!凄いです!」
「凄いのかな?」
「凄い事だよ!だって精霊って言うのは純粋な魔力の塊で殺意や悪意にとても敏感なの!純粋な心の持ち主じゃないと姿を表してくれないし、と契約を結ぶ事も難しいのよ!ガットさんみたいに【精霊眼】を持っていれば別なんだけど・・・あーあー、私も精霊と契約したい!」
ロザさんは羨ましそうに言った。
へーそうなんだ。全然知らなかった。やっぱり異世界分からない事だらけだな。
「あのー。レン殿。今日ここに来たのは、謝罪だけではありません。お店の手伝いに来ました。昨日ギルマスから『ポイズンタイガーの素材をタダで貰ったんだ、死にもの狂いで働いて返せ』と叱られまして。なので明日から頑張って働くのでよろしくお願いします!」
「「「「よろしくお願いします!!!!」」」」
リーダーさん達が一斉に頭を下げてお願いされた。
「どうするレン。コイツらこう言ってるけど」
「ぼくもちょうど人手が欲しいと思っていた所なので、手伝ってもらえたいんですが、ガットさんダメですか?」
「レンが言うなら俺はいいぜ!これ以上客が来ると二人じゃ店をまわせないから逆にこっちがありがたいぜ!よろしくな!ガハハハ!」
「「「「「ありがとうございます!!!!!」」」」」
「じゃあ祝賀パーティーの続きを始めよう!料理が冷めない内に食べて食べて!!」
「「「「「いただきます!!!!!」」」」」
この後皆でパーティーを楽しんだ。
ありがとうございます!(о´∀`о)
あと短編で『姫は家出する事にした』というのを書きました。もしよかったら見て下さい。(о´∀`о)ノ




