二人のおじさん
48部『反省とお客様』で書き足し終わりました。今回は二人のおじさんの話です。
二人のおじさん改め、ヘンリー(王国聖騎士長)、レイス(冒険者ギルドマスター)はワインを買う為に『アヒルの宿』から出てサリー商会に着いた。
「あら、珍しい人達が来たわね。お久しぶりお二人さん。今日は何のご用?」
「久しぶりです。サリー嬢。今回はワインを買いに来ました」
「ワイン?何処のワインかしら」
「名前が分からないのですが、先ほどガット殿のお店でワインを振る舞って頂きまして、そのワインがとても美味で是非とも買いたいと思ったところ、?ガット殿に教えてもらいここに参りました」
「うふふふ。ちゃんと宣伝してくれたのね。良かったわ。ワインを買うお客さんが全然来てくれなかったから心配してたの。ちょっと待ってて、取ってくるから」
サリーさんが席を離れて、ワインを取りに行く。
「おい、ヘンリー。これ見てくれ」
「ほう」
サリー商会の一番目立つ棚に目玉商品のポイズンタイガーの毛皮と魔石が置いてあった。
「ポイズンタイガーの毛皮と魔石?!なんでこんな所に置いてあるんだ!」
「これは驚きました。まさかポイズンタイガーの毛皮が傷も無く、こんなにもキレイな状態になっているとは。魔石も中々の大きさ」
二人が驚いている時に、丁度サリーが戻って来た。
「その商品凄いでしょ。昨日入荷したばかりなの」
「昨日?!」
『荒野の月』の連中が出してない部位だ!という事は、ここに持って来た奴がポイズンタイガーを倒した奴なのか!
「これを売りに来た奴は何処のどいつだ!」
「あら、気になるの?けど教える事は出来ないわ。特別大事なお客様なんだから」
「何?!」
「そりゃそうでしょう。この商会をよくしてくれる方なんて中々いないし。無断でお客様の事を話して、ここに来てくれなったらどうしてくれるの」
「くぅっ!それでもポイズンタイガーを倒した奴が気になる」
「それじゃあ取引をしましょう。このワインを宣伝してくれる。冒険者ギルドマスター様は冒険者ギルドの酒場でワインの宣伝と『アヒルの宿』の宣伝をしたら私が直接、本人に言ってもいいか聞いて教えてあげる。どう簡単でしょ」
「分かった。約束は守ってくれよ」
「そちらこそ、ちゃんと宣伝してよね」
「それと、宣伝用のワインを渡すので聖騎士長様は三日後に行われる王宮の晩餐会で宣伝をお願いします」
「御安いご用です。それにしても、晩餐会が行われる事を知っていましたね。驚きましたよ」
「ウフフ。私の情報網舐めないでちょうだい」
二人のおじさんは自分用のワインを買い、サリーから渡された宣伝用のワインを持って帰った。
「うふふふ。さてと明日がとても楽しみだわ」
二人のおじさんが店を出た後、サリーの顔はとても楽しそうに笑っていた。
そして『アヒルの宿』が大変な事になるなどレン達は予想もしていなかった。
ありがとうございます!(о´∀`о)ノ




