バレた
サリー商会で買った物を全部アイテムボックスに入れて『アヒルの宿』に戻る。
サリーさんは本当に商売上手だ。ぼくが服で悩んでいる時、サリーさんが服を選んでくれた。種族や性別や年齢などを聞いて、ぼくとお姉さん(エリュテイア)とグリズベアルさん達の七人分の服を揃えてくれた。リュウタとリュウタのお父さんは竜の姿なので服を着る必要がない。もし人間の姿に成れたら考えよう。そういえばジックはどうなんだろう?必要かな?まあ、いっか。あと、サリーさんが沢山買ってくれたのでオマケに綺麗な髪止めを貰った。「好きな子にプレゼントしてね」と言われたけど誰にあげよう。うーん、そうだ!純ちゃんにあげよう!きっと喜んでくれるはず。話がそれたので戻す。
買い物の続きで調味料も沢山買ったけど、醤油とか味噌とか日本人ならではの調味料がなかったのは残念。
次に畑で育てる為の種を買った。ジャガイモみたいな物や玉ねぎっぽい物や麦の種とか色々あったけど・・・お米の種がなかった。
ご飯が食べたいけど無い物は仕方ない。まず異世界にお米とかあるのか?
そんな事を考えていると丁度『アヒルの宿』に着いたので部屋の扉を開けると。
「バカ!扉を開けるなーー!!」
「え?わぁ!!ギャー!!!」
扉を開けて中に入ろうとすると、顔面に向かってリュウタが飛び付いて頭を噛んできた。
「痛たただぁーー!!!リュウタ?!なんで?!痛!離してー!痛い痛い痛ーい!!!」
「ゼェーゼェー、やっと帰って来たかレン。ハァハァアァー疲れた!少し休憩だ!」
「遅いぞガキ、何処で道草食っていたんだ。ゼェーゼェー」
ジックとガットさんが凄い息を切らして座り込んだ。
「それより誰か早く取ってー!!!痛たたたたー!!!」
「今・・無理だ。自力で頑張れ」
ジックは助けてくれない。卑怯者!もし助けてって言っても絶対に助けないからな!覚えてろ!
* * *
しばらくして落ち着いてきたのか、リュウタがぼくの頭から離れてくれた。今はぼくの頭の上で甘えている。尻尾が頭に当たって痛い。
そして休憩していたジックとガットさんから何があったのか説明を聞く。
まず、ぼくが買い物に行っている間にリュウタから目を離して魔動車の新しいデザインを考えていたジックの眠り魔法が解けてしまい、ぼくが居なくなった事でリュウタがパニックになりお店を荒らしてしまったみたいだ。ジックとガットさんでなんとかリュウタを捕まえようとしたけど、すばしっこくてなかなか捕まえられない所を丁度帰って来たぼくが捕まえた。という話の流れが分かったのだが、リュウタの事がバレた。まずい。お店がめちゃくちゃになってしてしまった。
「ガットさん店を荒らしてしまってごめんなさい!」
「いや、そんなに壊れた物がないから大丈夫だが・・・それは竜・・だよな。なんでこんな所にいるんだ?っていうかめっちゃレンになつていてるな」
「卵の時から一緒にいるのでもしかするとぼくの事をお母さんだと思っているかもしれません」
「さっきまで頭喰われてけどな。ぷぷっ」
ジックがぼくの事をバカにしてくる。
「ジックがちゃんとリュウタを見てないのがいけないんだ!」
ジックと口喧嘩をしていると横からガットさんが話かてきた。
「レン。話が変わるだが、この髪の長い男は誰だ」
「ああ、紹介してなくてごめんなさい。まずこの竜の名前はリュウタです」
「キュー!」
リュウタが元気よく挨拶をする。
「そして女みたいな変態な男はジックって言います」
「おい、誰が変態だ!」
また、口喧嘩をし始めるとガットさんが宥めるてくれた。
「まあまあ、落ち着け。それよりいつここに入ったんだ。レン以外入って来てなかったぞ」
「えっと、簡単に説明するとジックは人間じゃなくて本なんです」
「はぁ?!」
ガットさんがビックリしている。
「なに俺の事をバラしているんだよ!」
「別にバラしても問題ないじゃん。それにジックがリュウタを子守りするって言ってちゃんと見ていないのが悪い。それでリュウタの事バレたんだからこれでおあいこだよ」
「チィ」
ジックが不機嫌そうに舌打ちをして黙った。
「という訳で、本になったジックがリュウタと一緒にぼくのリュックサックの中にいたんです」
ガットさんが少し困惑しているが直ぐに話だした。
「本が人になるのは知らなかったが、俺はそういうの難しい事は気にしないから安心しな!ガハハハ!」
ガットさんが優しい人だな。
「さてと一緒に片付けてくれないか。流石に一人では骨が折れる」
辺りにリュウタが散らかしたテーブルや椅子を皆で片付けた。
ありがとうございます(о´∀`о)ノ




