【竜化】の特訓
しばらくして、お姉さんが帰って来て騒がしくなった。
毎日、お姉さんとジックはケンカをしている。
最近「ババア!」「クソ本!」と挨拶のようになった。けれど、よく一緒にお酒を飲んだり、魔法の議論をしたりしている。二人は仲が良いのか悪いのかわからない。
* * *
今日は少し離れた場所でお姉さんと一緒にいざという時の為に【竜化】の特訓をする事になった。
「レンちゃんには竜の戦い方を教えあげる。まず【竜化】してみよう」
「はい!」
竜のイメージをしていくと、緑色と赤色のカラフルな鱗に角と翼と尻尾に鋭い爪が生えてきて、【竜化】した。するとお姉さんが抱き付いてきた。
「レンちゃんかわいい~!それじゃあさっそく始めよう!まず、飛んでみようか」
「・・・え?」
飛ぶ?・・・いきなり言われても・・・どうやって飛ぶんだ?ぼく人間だから飛んだ事ないしわからない!
「えーとお姉さん、どうやって飛ぶんですか?」
「簡単、簡単、大丈夫!ピーンしてバサバサするの!」
いやわかんないよ!何?ピーンとかバサバサとかどういう意味?
はぁー。仕方ない、考えよう。まずピーンはジャンプなのかな?バサバサは翼を動かすのかな?
んん、まてよ。リュウタを飛ぶ姿を想像すれば良いんじゃないか。いつもぼくの周りを飛んでいるから、想像しやすいぞ!リュウタを想像して・・・飛ぶ!!
ダン! ブワァ!! ビュウン!!
「と、飛べた!!わぁ!すごい!!」
一瞬で地上百メートルくらい飛んでいった。その光景は辺り一面森が広がって、空がいつもより近く感じた。
リュウタ達はこんな光景をいつも見ているのんだ!すごい!
もう少し空を飛んでいたかったけど、お姉さんの所に戻る。
「レンちゃんすごい!もう飛べるようになって!さすが私の妹!」
「ハハハァ」
お姉さんの説明が大雑把だけど、頑張ろう。
「次は【竜爪斬】を教えるね」
「は、はい」
「爪をグワーっとして相手に向かってブシャーって放つの!」
これもかー!全然わかんないよー!リュウタのお父さん助けてー!そんな見たこともない事をやれと言われても!困るよー!
・・・そういえばお姉さんと戦った時に岩をバラバラにした技かな?それなら一度見たからわかる!たしか・・・こんな感じだったかな?
右手に魔力を集中して、あそこの岩に向かっておもいっきり魔力を降り投げる!
ズバァ!! ドッゴーン!! バラバラ!!
あっ!出来た!すごい攻撃だなー。岩が豆腐みたいにバラバラになった。・・・ぼくもお姉さんと戦った時に【竜爪斬】が当たってあんな風になっていたかもしれないと思うとゾッとする・・・考えるな!違う事を考えよう!
おぉ!ステータスに【竜爪斬】が追加されている!・・・こんな簡単に出来ていいのか?
「すごい、すごいよ!一発で出来るなんて!ウィルドは何ヵ月経っても出来なかったのに!レンちゃん天才!ウィルドとは大違いだよ!」
リュウタのお父さん苦労してるなー。
・・・はっ!もしかして、リュウタのお父さん魔法が苦手なのはお姉さんのせいなんじゃ・・・うん、考えるの止めよう。まずは自分の事を考えよう。
こうして、他にも尻尾を使った攻撃やブレスのやり方など竜の攻撃方法を教えて貰った。
そして【竜化】を解く練習をして、いつでも出来るようになった。
ありがとうございます!(о´∀`о)ノ




