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33.ルナ&マリーネ始動!①

「え?ここがどこか、ですって?あなたたち、自分の事務局がどこかもわかってないの?それってどういう………」

とここまで言って、彼女は何かに気づいたようにハッとした表情を見せた。

「もしかしたら……」

「なるほど、そういうことですか」

トルベも分かったようだ。それもサリーを見ながら何度も頷いている。

それであたしもようやくアイリーンの意図が汲み取れた。そういうことか。

「え、え、どういうことなの?」

マリーネだけが分かっていないようだが……

あたしは少し言い淀んだ。

「あなたのためよ、マリーネ」

しかしサリーはあっさりとその一言を口にした。まあ彼女が言うのが一番いいだろう。

「わたしの?それってどういう……あっ!」

ようやく彼女も気づいたようだ。

「アイリーンはわざと教えなかったのですね、我々の、特にマリーネのために」

つまりこういうことだ。あたしたちはここに来る前に無血戦争を見に行った。そこには様々なギルドの人間が来ていたのだ。もちろんシャイニーズの人間も。

「まあマリーネの件はたまたまリュゼとあの場所で出会ったから起きた事に過ぎない、とわたくしは思ってますがね」

もし彼らに場所が知られれば、何かしらの妨害工作を受ける可能性をアイリーンは懸念したのだろう。もちろんトルベの言う通り、あの件はリュゼの暴走に過ぎず、シャイニーズがギルドレベルで動くとは思えないが。

「そうとも言えないわよ。このギルドの運営には学会がかんでること、忘れてはいけないわ。マリーネとあなたが絡んでただけで、あの騒ぎなんだから」

「そ、そうでした。我々、特にルナと学会のつながりはなるべく世間に知られない方が良さそうですね」

「まあシャイニーズの情報網を考えたら、それも時間の問題でしょうけど」

「あ、あんた、あたしたちの力になりにきたのよね?」

あたしは若干不安になり、思わず口にしてしまった。

「当たり前じゃない。さっきそういったでしょう?」

しかしサリーは全く意に介さずといった態度であっさりとそういってのけた。

「ま、まあいいわ。今日はもう疲れたし、寝ることにしようよ。本格始動は明日からって事で」

あたしのその意見には二人も、サリーも異論はないようだった。

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