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アドミラル~魔法艦隊の艦長に転職したら、彼女(提督)ができました~  作者: 九重七六八
第1章 パンティオン・ジャッジ ~魔法王国メイフィア編
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決戦!第1魔法艦隊~サンビンセンテ空戦(参)

 ついに第1魔法艦隊と第5魔法艦隊の死力を尽くした戦いが始まります。

主力艦を突撃させ、圧倒的な戦力で攻める主人公たち、第5魔法艦隊。

完璧なマリーを倒せるか!?

「敵艦見ゆ…中央、旗艦コーデリアⅢ世、左に巡洋艦ナイトメア、駆逐艦レイス、右に駆逐艦ファントム、F」


 レーダー担当のプリムちゃんの報告と同時に、艦橋スクリーンに映し出される巨艦。第1魔法艦隊旗艦コーデリアⅢ世。通常の戦列艦は全長が400m~450mであるが、コーデア3世は、680mと一回り大きく、さらに主砲は通常の戦列艦は前面に3門(上2門、下1門)、後面に2門(上下1門ずつ)が普通だが、前面に6門(上下3門)後面4門(上下2門)ずつの計10門を装備している。


 これだけで戦列艦2隻分の火力であるが、特筆すべきなのはその防御力。射程距離ギリギリの砲撃では、その魔法シールドの前に傷一つ付けることができない言われる。戦う相手は、より近くに踏み込むしかなく。それは、コーデリアⅢ世の砲撃の前に事度如く撃ち落とされてしまう。


「あれが、コーデリアⅢ世…艦隊の陣形も見事だ」


 平八は旗艦を中心に三角径を描いている敵の戦闘隊形の確かさに、マリーの操艦技術のすばらしさを見てとった。おそらく、無人艦でマリーが動かしているに違いない。


(トラ吉の報告だとあと2隻足りないな…)


駆逐艦2隻が見当たらないが、どこかに移動しているのだろう。


「トラ吉さんのガンシップ、戻りました」

「フィンちゃん、レーヴァテインがコーデリア3世の射程距離に入る少し前に、全艦隊を左に旋回させて、敵の巡洋艦から集中砲火で倒していくでいい?」


「了解しました。艦列はそのまま、敵の射程外から、左回りに距離を徐々につめて、敵を殲滅します。第1目標は敵の巡洋艦。全艦、わたしに続け!」


 第5魔法艦隊のフィンの命令の元、レーヴァテインを先頭に一列で突入する。突入する艦は、レーヴァテイン、戦列艦の4隻、巡洋艦5隻である。第5魔法艦隊の主力すべてをつぎ込んだ。駆逐艦13隻はリメルダに指揮させ、待機させている。


「マリー様、第5魔法艦隊、旗艦レーヴァテインを先頭に突撃してきます。左に回りながら、射程距離に入ってきます」


艦長のシャルルが、第5魔法艦隊の予測航路をスクリーンに映し出す。


「なるほど…左回りに旋回しながら距離を詰め、包囲殲滅するつもりだわ。なかなかの作戦ね。このまま、躊躇して何もしなかったら、袋叩きにされるわ」


「どうしますか?マリー様」

「敵の艦列の詳細は?」


「レーヴァテイン、戦列艦オーバーブレイン、カシナート、巡洋艦ドライアド、ブラウニーズ、戦列艦ハースニール、クロスファイヤ、巡洋艦ユグドラシル、アトラス」


「敵の左旋回開始地点に、巡洋艦ドライアド、ブラウニーズが差し掛かったら、全艦前進させて、これを撃破。そこの穴から包囲陣を破り、そのまま、左に旋回、右の敵を順次、撃破していきます」


「それだと、敵の我が右翼に位置するナイトメアとレイスが集中攻撃されますが…」


「構いません。この作戦に出られた以上、2隻の損失はやむを得ません。しかし、こちらはそれ以上の戦果を上げます」


「分かりました、マリー様。コーデリアⅢ世、まもなく前進。敵の旋回ポイントで一斉射撃に移る。準備開始せよ!」



「射程距離内に敵巡洋艦、駆逐艦、入ります!」


パリムちゃんの叫びとともに、平八とフィンが同時に叫んだ!


「撃て!」


平八はレーヴァテイン、フィンは指揮下の艦艇への命令だ。この時に左に旋回して、射程距離に入ったのは、レーヴァテインと戦列艦オーバーブレイン、カシナートであった。旋回中で全砲門が撃てる状態であったので、全門から魔法弾が発射される。炎系のファイヤーボールレベル10だ。この集中攻撃に巡洋艦ナイトメアは、魔法シールドが削り取られ、2擊目の一斉砲撃の前に大爆発を起こした。


さらに3擊目で装甲の弱い駆逐艦レイスも爆発炎上する。


「巡洋艦ナイトメア、撃沈!駆逐艦レイス、爆発炎上!2隻完全に撃破です!」


パリムちゃんの報告は予想以上だったが、敵の動きも予想以上であった。


「コーデリアⅢ世、前進していきます。こちらの巡洋艦ブラウニーズが射程距離に入ります!」


 副官のミートちゃんが叫ぶと同時に、平八の目に映ったのはコーデリアⅢ世の集中砲撃の前に火に包まれ、さらに体当りされて真っ二つにされる巡洋艦ブラウニーズの姿であった。


 巡洋艦の主砲では、コーデリアⅢ世の魔法シールドを破ることはできない。すべて跳ね返され、ブラウニーズの魔法シールドはアイスクリームにスプーンですくい取るが如く削られ、容赦なく、船体にダメージを与える。


 魔法シールド壁は数値のあるバリアみたいなものだ。仮にコーデリアⅢ世の魔法シールドが100万とすると巡洋艦ブラウニーズの攻撃が500。それで魔法シールドに500ダメージを与え、99万9千5百に下げたけど、ブラウニーズの魔法シールドは2000。コーデアリアⅢ世の攻撃が2500で一撃でシールドが吹き飛び、次の射撃で破壊されたといえば、分かりやすいだろう。


 巡洋艦を撃破し、その隙間から包囲網を突破したマリーは、続いて時計回りに移動を命ずる。左回りに艦列を組む第5魔法艦隊のさらに外側に出て同じ方向に進行する。こうなると、第5魔法艦隊の前4隻は完全に射程外になってしまい、列の後半の戦列艦ハースニールとクロスファイヤがコーデリアⅢ世と激しい砲撃戦になった。


「撃て、撃て、撃て!」


ハースニールの艦長は命令し、主砲、副砲を撃って撃って撃ちまくった。


「マリー様の船をこの手で沈めて、歴史に名を残せるぞ!各員、ここが勝負だ!」


 有効射撃距離よりかなり接近した攻撃なので、お互いの魔法シールドを削りまくる。だが、ここでもコーデリアⅢ世の攻撃力と高レベルな魔法シールドがハースニールを圧倒する。


「ダメです!魔法シールド破られます!直撃が来ます!」


ドカドカドカ…ドカーン


 3度爆発音が鳴り、その都度、衝撃が伝わる。ハースニールはコーデリアⅢ世の主砲が8発当たり、火災が発生し、艦列から外れていく。



「敵の戦列艦、ハースニール、大破、戦列から離脱していきます」

「構うな、次が来る!」


 ハースニールを撃破したが、次の戦列艦クロスファイヤが迫る。艦長のシャルルは次の攻撃対象を命令する。


「魔法シールドはまだ持つか?」

「数値は8千。半分程削られました」


「戦列艦同士の至近距離での殴り合いだ。お互いのダメージは相当なものだ。だが、コーデリアⅢ世の魔法シールドは、王国最強。1度や2度では突破はされない!」


「クロスファイヤ、射程距離に入りました」

「よし、撃て!」


 すさまじい爆音と共に、お互いが主砲を撃ち合う。魔法弾はお互いの魔法シールドに当たり、爆発して消えるが、コーデリアⅢ世の主砲から発せられる、魔法弾ブリザードレベル10は、クロスファイヤの魔法シールドを抜けて、いくらかのダメージを与えるにとどまった。クロスファイヤが、遠ざかると次は巡洋艦ユグドラシル、アトラスと交戦する。


戦列艦同士の激しい砲撃戦・・・。時間との勝負です!

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