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アドミラル~魔法艦隊の艦長に転職したら、彼女(提督)ができました~  作者: 九重七六八
第1章 パンティオン・ジャッジ ~魔法王国メイフィア編
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高速巡洋艦レーヴァテインの秘密(四)

ラッキースケベモードのナセルたちはイチャイチャさせておいて、こちらはシリアスなお話。平八の座乗するレーヴァテインの秘密が明らかに・・・?

「で、ハメル卿はご在宅でしょうか?」


 首都クロービスの郊外、空中戦艦設計士のオリバー・ハメルの屋敷は深い森の中にあった。クロービスに着いてから、アンドリュー公爵家の馬車に揺られて2時間ほどでたどり着いたのだが、付近の森はすべてハメル家の土地らしい。なかなか、手入れが行き届いた森で、下草が刈られ、木々は豊かな葉を茂らせ、小動物が時折顔を出していた。


「じとー(-_-)」


 馬車に乗ってからずっと平八はフィンちゃんににらまれていた。正確には平八の隣にさりげなく座って、振動の度にわざとらしく寄りかかるリメルダに対してだが、平八は何だかい心地が悪い。トラ吉とナアムもフィンちゃんの隣に座っているが会話がないから、余計に重々しい。リメルダはそんな雰囲気を察した風でもなく、帰りには自分の屋敷に泊まっていけとか、明日は休暇にして遊びに行きましょうとか平八に話しかけてくる。


「もちろん、フィンさんも一緒でいいわ」


と締めくくるので、平八は断れないでいた。よって、本日の宿泊場所はアンドリュー公爵家に決定していたし、明日は中古武器屋に寄った後、いろいろと買い物に付き合わされることになってしまった。


「お嬢様、着きました」


御者がそう呼びかけたので、平八は助かったと心底から思った。ハメル家の屋敷は設計士という小難しい職業の人間が住むイメージを払拭するような花に満ちあふれた明るい建物であった。一応、都の一般的な貴族が住むレベルの広さの建物であるが、出迎えた使用人は年老いた執事と若いメイドが一人だけであった。


「ようこそ!リメルダ姫様、フィン姫様」


玄関を抜けた広間の階段を下りながら、シャツに半ズボン姿という活発な出で立ちで、赤毛のボーイッシュなショートカットの女の子が挨拶をした。


「私は、オリバーの娘のアンナ・ハメルです。遠いところをようこそ、いらっしゃいました。」


リメルダ、フィン、平八の順に握手をする。


「初めまして、リメルダ・アンドリューです」

「フィン・アクエリアスです」

「東郷平八です」


「知っているわ。第2公女様。そちらは、この度、第4魔法艦隊を撃破した第5公女様と旗艦艦長様ですわよね。そこの2匹のケットシーは従者かしら?」


「ナアムは、わたしの親友。トラ吉は平八の従者ペットですわ」

「どうぞ、こちらへ。ちょうど、お菓子が焼けたところです。ベリー茶でいただきましょう」


 そう言って、アンナはテラスへと一行を案内する。平八が見たところ、自分たちよりもかなり年下…だな…と思える感じの女の子だが、来客に対する接遇は単なる女子中学生でない。


 席に着くと、リメルダが切り出した。この訪問の目的である。


「あの…空中戦艦設計士のオリバー・ハメル卿、あなたのお父様に会いに来たのですが」


「はい。要件は伺っています」


そう言ってアンナはニコニコしている。


「お父様はご在宅ですか?」

「いえ、いません」


 リメルダは怪訝な顔をした。平八は飲みかけたお茶をこぼしそうになった。


「え?確か、今日お会いする約束をしたのですが」

「あなたがたは、レーヴァテインの件について質問に来たのでしょう?」

「そうですが…」


リメルダに圧されて発言することができなかったフィンが答える。


「では、父より、わたしが適任ですよ。父はドラゴンの調査のために旅に出ました。いつ戻るか分かりませんし…」


「ええっ、そんな!それにあなたのような娘さんでは分からないと…」


「フフフ…小娘には巡洋艦の設計のことは分からないと思っていらっしゃるようで」


 そう言ってアンナは、四角い形の物体を取り出した。それを両手で覆うとその物体が光り、空中にレーヴァテインの姿を映し出した。魔力で稼働するプロジェクターだ。アンナの指の動きでレーヴァテインが360°どこからでも見られるように動かせる。


「この船は父ではなく、この私が設計しましたから」

「ええっ、中学生が!」

思わず、平八が声を上げる。声には出さなかったがリメルダもそう思ったし、自己紹介から一言も喋ってないフィンちゃんもそう思っていた。


「中学生って、どういう意味か分かりませんが、つまり、わたしが子供って思っているのでしょう?」


(うん、そうだよ。だって、どう見たってガキでしょ!)


「残念、これでも私は26歳。つまり、年上ってことで、今からタメ口にさせてもらうから。いいかしら、大貴族のお嬢様」


そう言って、急に態度がでかくなったアンナは、手を伸ばしてリメルダの形のよい顎をなで上げた。


(いやいや、そんな態度、全然、似合わないですからアンナさん。まだ、リメルダがお姉さん風にツンデレった方が色っぽいですから)


「に、にじゅうろく?」


 本当なら、平八より3年もお姉さんだ。どう見ても中学生。しかも、1年生にしか見えない。


また新キャラ登場!設計士のロリ娘登場といっても、二六歳です。挿絵付いたらどういうキャラにするのだろう?描く人困るだろうなあ・・・

なんて、誰も書かないからOKです!(笑)

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