リメルダさん、ピンチです!(七)
リメルダさんのエロピンチ!だが、当然ながら、危機一髪で現れるのは主人公。白馬の王子様登場って、ちょっとヤバいかな?リメルダさん、かなり、平八にやられているんで・・・。フィンちゃんもリメルダさんもどこがいいのだ?
リーダーの馬車はアジトへ向かって姿を消した。
「姫さま~っ!」
ナアムが力を振り絞って叫ぶ!
「うるさい!この猫め!今、乗組員と一緒に始末してくれる」
そう言って、盗賊どもが始末しようと行動を開始したとき、上空が何かに覆われ、暗くなったのに気づいた。上を見上げた盗賊どもは驚いた。
「な、なんだ!空中艦?国軍の駆逐艦だ!」
砲塔が地上の盗賊団に狙いを絞る。それが光ったかと思うと、ボスっと煙の爆弾が破裂し、盗賊団20名は一斉に気を失った。スリープクラウドの魔法弾である。
人質であるブルーピクシーの乗組員もその影響で眠りこけてしまうが、魔法耐性能力の高いナアムは、少しだけ意識が残った。
「あ、あなたは…ジェ、ジェファー…」
「ナアム、久しぶりだな」
「ひ、姫さまを…た、助けて…」
「ああ、分かっているよ。旦那、公女様を追いますぜ。幸い、探知魔法で追跡できそうだ」
「トラ吉、すぐ行こう。ナセルは乗組員の救助を。盗賊どもは縛り上げて後で治安部隊に引き渡そう」
「私に触らないで!この卑怯者、痛っ…」
「ふんふん…あんたは気が強そうで暴れそうだからな。おとなしくなるまで両手は鎖で縛っとこう」
盗賊のアジトの地下牢に連れてこられたリメルダは、天井から垂れ下がるおどろおどろしい、鎖に両手を上にしてつながれる。もはや、身を守る術はない。魔力が戻っても、触媒たる武器がなければどうにもならない。さすがの気丈なリメルダも恐怖でブルブルと体が震えてくる。
「公女ちゃん、モノは相談だ。この俺様の女になれ。俺に尽くして俺の子供を産むのだ。そうすれば、部下どもの相手はしなくていいぞ。どうだ?」
そう言ってベックは、リメルダの美しい顔にいかつい顔を接近させた。だが、リメルダはその発言を聞いて心を決めた。プッっと、つばを飛ばす。本日二回目だ。
「誰があなたみたいな卑怯者に…心まであげますか!どうぞ、カラダは奪えばいいわ。だけど、心は奪えないわ!心は絶対にあげない!」
「ふふふ…ますます気に入った。そういう女は過去にはいたが、こうするとみんなその決意は壊れたもんだ!」
ベックはナイフを取り出すと強引にリメルダの胸元から上着とスカートを一気に裂いた。上と下着のみになる。思わず目を背けるリメルダだったが、ベックは容赦をしない。上の下着もナイフで切って落とす。
「ふふふ、少々、小さいがこういうのもいい。どうだ、高貴なおっぱいの味は…」
ベックがそれを舐めようとした瞬間、ものすごい轟音と振動で地面に転がった。表で部下が騒ぐ声が聞こえる。
「どうしたんだ!お楽しみの最中に馬鹿どもが!」
転がるように部下の一人が現れた。
「大変です!敵襲です!」
「国軍か?公女を救出に来たのか?それにしては早すぎる!」
「いえ、敵は二人です。人間と猫の二人?」
「猫だと?ケットシーだろ!そういえば、さっきの乗組員の中にケットシーのメスがいたな。大体、たった二人に何手こずっているのだ!」
「それがハンドガンしか持っていないのに、とんでもない魔力で…」
「畜生め!」
ベックはリメルダを置いて地上に走り出た。確かに、相手は二人だ。だが、その攻撃は半端ない。男の持つハンドガンが火を噴くと着弾したとたんに大爆発する。馬車も建物もすべて吹き飛ぶ。応戦する部下が3人、4人と吹き飛んでいく。
(ば、馬鹿な。あんな魔力ありえんわ!)
魔法国家メイフィアの武器は魔力をエネルギーとするものだ。ハンドガンなら魔力で弾を飛ばし、敵を打ち抜き、アサルトライフルなら魔力弾を連射する。要するに武器の性能以上のものは通常出せない。だが、異様に魔力が高いものが使うと触媒たるその武器よりも強力な攻撃ができることがあると聞いたことはある。
だが、長くアウトローの生活を送ってきたベックは一度も実際に見たことはなかった。
「くそ!こうなったら、あれを使うしかない!」
ベックは急いで格納庫へ走る。あんな化物と戦うには、それなりの武器が必要だ。
平八はトラ吉に言われて盗賊団のアジトに攻撃を仕掛けた。自殺行為と思われた攻撃も自分がハンドガンの引き金を引くと、凄まじい光線が発せられると着弾した場所が大爆発を起こしていく。当たらなくても盗賊どもをまとめて吹き飛ばしていく。
「これって、ちょっとチート過ぎないか?」
そうトラ吉に聞く。トラ吉は首をすくめて、
「旦那の本分は、魔法艦隊ですから、こんな地上戦はアリと象の戦いと同じですわ。億級の魔力でハンドガンを撃つということは、大砲と同じ効果ですから」
「せめて、さっきのスリープボムとかにできないのか?」
「そりゃ、無理っす。戦艦なら旦那の魔力を変換してスリープの魔法にできますが、ハンドガンじゃ素直に魔力弾飛ばすだけです」
「でも、これじゃあ、虐殺マシーンだよ。敵の弾も当たんないし」
「それは身に付けている防弾ジャケットのせいです。旦那の魔力に反応して、空中戦艦なみの防御シールドですわ。これでは、やつらの攻撃すべてチャラ」
「ますます…チートだな」
「オイラは敵の弾が当たれば死んじゃうから、旦那、先に突入してください」
「はいはい…」
平八は崩れたアジトの地下に向かう。
チートです・・・。主人公、チート。ハンドガンなのに戦車並みの攻撃力なんて・・・。これじゃあ、スーパーマンじゃないか!?




