楽園の扉
カマキリをぶった切り、祭壇へ登る。
しかし、魔女は現れなかった。
「あの野郎。出て欲しくないときばっか現れやがって。」
ルシアが地団駄を踏む。
「コウスケ。ちょっと見て。」
陽歌が祭壇の高台の上で指を差す。
「ありゃ、なんだ?」
アレがなんだかオレにはわからない。
頭では分かるが体はそれを認めようとしない。いや、認めたくない。
「針の山。」
地団駄を踏んでいたルシアが言葉に出す。
さっき見たときまではただの山だった。しかし、カマキリとの戦闘が終わったら、針の山になっていた。
「セカイが煉獄に近づいている証拠。急がないと。」
陽歌が静かに言う。
「ようするに、あの魔女を殺せばいいんだ。目的はかわんねぇ!」
ルシアが強い口調で言う。
オレはなだめるために言う。
「魔女を殺す以外でも楽園の園を探すのも手段だぞ⁈」
それがかえって彼女の逆鱗に触れる。
「そうは言っても、何も手がかりはないんだ。だから、手っ取り早い魔女狩りをすればいいんだ!」
「・・・・悪りぃ。頭冷やしてくる。」
ルシアは祭壇の下の階段に座っている。
不意に陽歌が叫ぶ。
「見つけた。」
「何をだ?」
オレは陽歌に問う。
「楽園の園の謎が。」
二時間前
「あったな。これが楽園の園の謎を示すやつか。」
ここは、今は亡きエノキの部屋だった。
そこには、彼が生前に雇っていた使用人の姿があった。
「センバックさん、ちょっと貸してください。」
使用人の長女のフユカが落ち着いた声で話す。
「この土地が煉獄に変わりしとき、楽園の扉は姿を現す。」
陽歌は話を続ける。
「その扉を開きたくば、煉獄を象徴する4つの歯車を壊せ。」
「「すべての歯車が壊れしとき、楽園の扉はひらかれる。」」
センバックは不謹慎に言う。
「楽園に行くと幸せになれんだろ?さっさといこうぜ!」
「しかし、象徴がまだ何かわかってなぃょ。」
一番下のコハルが言う。
「どーみても、あれじゃん。」
三女のナツメが答える。
そこに、見張りをしていた次女のチアキが走ってくる。
「鉱山の鍵を取ってきたぞ。」
「速く‼港で死んだボブソンを無駄死にするなぁ‼」
センバックは非難を仰ぐ
しかし、従う者はいなかった。
「せ、センバックさん!私たちは忘れ物をしたので、先に行ってください。」
コハルが離れるように言う。
センバックはそれに従う。早く逃げたかったのだ。
五匹の狼は姉妹に向かって飛び掛る。
「準備はいいですね。」
フユカはなにかを構える。
瞬間、強い光に辺りは包まれた。
「つまり、あの針山にいくんだな。」
ルシアが隣にいた。
「コウスケ、ごめん。さっきはあんな酷いことを」
結構気にしてたんだな。
「あぁ、いいぜ!全然大丈夫だ!」
笑顔で返してやる。
「コウスケ、 気持ち悪い。」
グサッ‼
なにかが刺さった気がするが多分、気のせいだ。
「あそこは元は鉱山だ!鍵はじい様が持っている。」
「つまり、戻るということか。」
「頼りにしてるぜ!親分(笑)‼」
ルシアが肩を組んでくる。屋敷まで距離は結構あった。




