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宿は、割りとすんなり見付かった。
勿論、部屋は副団長さんが一人部屋で僕とザルグさんが二人部屋だ。
朝食、夕食付きの期限無しで借りれた。
まだ、お昼頃なのでそれぞれ自由行動になった。
元々、ただの御者なザルグさんは御者以外の時は観光する予定らしい。
なので、元々自由行動なのだ。
さて、ザルグさんを見送った僕らは早速昼食を食べに行く事にした。
「…副団長さん。別に僕と、一緒に行動しなくてもいいんだけど。」
副団長さんは、この旅の間はほとんど僕と一緒に行動すると言っていた。
「私だって、まだ信用出来ていない貴方と行動を共にしたくありません。」
ならなんで、付いてくるのかな?
「じゃ、別行動すればいいでしょ?」
しかし、副団長さんは僕を睨む。
「…そう出来れば、いいんですが一応貴方の護衛役でもありますから。」
副団長さんは、不本意そうだった。
やはり、態度が少し柔らかくなったとかは勘違いだったみたいだ。
「文官長から頼まれてるのか…。まぁ、そういう事なら仕方ないね。」
確かに、僕は自衛出来ないからね。
「…所で、何故名前で呼ばないんです?同い年ですし、別に呼んでもいいんですよ?」
そう言って、僕を不思議そうに見た副団長さん。
「あ、いいんだ?男嫌いらしいし、一応気を付けてたんだけど…。」
男に名前で、呼ばれたくないかもと思ってたんだけどね。
「別に、貴方…いえ…ファルは、下心を持った男共とは違うので普通に呼んでいいですよ。」
ん?無表情なのは、相変わらずだけど…。
何となく、優しいような?
「そっか、じゃあフィナ。これから、宜しく♪…あ、ここだ!!ここは、この町で一番評判のいい食堂なんだってさ♪」
さあ♪ご飯♪ご飯♪
僕は、もう昼食の事しか頭になかった。
正直、フィナの存在を忘れていた。
だから、さっさと中に入って行ったんだよね。
流石に後々、ちょっと反省したよ…。
そんな、僕を呆れたような目で見ていたフィナも、僕に続いて中に入ったのであった。
ちなみに、食堂での昼食は期待通り美味しかった。




