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メディア情報研究部2

「悪口が上手くてもグラミー賞は取れないですよ、近年のラップはディスが評価されにくいのが現状です」


……なるほどね。

この部長。マジレスの鬼だ。


切れ味鋭い言葉のナイフにズタズタにされた俺達は、メディ研部長にグラミー賞への参加を勧めた。

そこで帰って来た言葉がコレだった。


ちなみに、グラミー賞は参加リクエスト制ではないらしい。


「本来そう言うのを研究する部ですからね。流行りの変化とか、広告の変遷などを研究する部活として学校には申請しています。実際は遊んでる人ばかりなのは否定しませんが」


……なるほどね。

部長は思ったより真面目な感じ。


コレさ、普通に頼めば動画編集ぐらいしてくれるだろ。

なにせ人気動画になるに違いないのだ。


なんなら今世紀のメディアを語るのに外せないコンテンツになるかもわからん。


だが、それはソレ。


ヤツらは惨めなアニメのモブとして、尊厳を破壊する。

キモオタに頭を下げて、動画編集お願いしますぅなんて、アニメヒロイン的には許されない。


いっぺんシメねばならんのだ。


「平成ヒロインどころか、思考が昭和のヤンキーなのよ」


うるせーぞ鈴木。


と、言うワケで。

部長と鈴木の立ち会いの下、俺に暴言を吐いた隣のクラスのオタク三人とオハナシだ。



すると、どうだ?


「えっ、そんな事言ったつもりは……」


とか抜かしやがる、三人ともだ。

おかげで部長はコッチに険しい目を向けてくる。


ふざけんなっての。


「お前ら俺の写真を撮って、仲間内で好き勝手言ってただろ。嘘だって言うなら写真を見せてみろ」

「なに、お前ら盗撮してたのか?」


部長は今度はオタ三人組を睨む。

するとしょぼんと三人は肩を落とした。流石にこっちは自覚があるようだ。


だが、俺が怒ってるのはそんな事ではない。


「いや、まぁ撮るのは良いんだよ。ってか怒ってもキリがないし、お前らが見てるの解っててニーハイの裾をペチペチ直したりした俺もアレだし」


そう言うと、三人組は目を丸くした。


「アレ、ワザとだったんだ……」

「ってか、あの距離で見てるのバレバレかよ」

「お前がガン見してるのがマズいんだろ」


……いや、お前ら隠す気無かっただろ。

罪を押し付け合うな。見苦しい。


「で、お前らその場で撮った写真を見せ合いながら、好き勝手言ってただろ? 忘れたのか?」


そう言うと、三人は揃ってポカンと口を開ける。


……三人で目を丸くして、口まで開けるんじゃねーよ。顔を円だけで構成するな。呪いの人形みたいだろ。


「え? 隠れてたのに、あの距離で聞こえたのか?」

「そういや、ノリでそんな事言ったかも」

「どんだけ地獄耳だよ」


エルフ耳だよ!


あと、全然隠れてないからな。

アレで盗撮のつもりだったのがいっそ驚く。


「じゃあ、とりあえず盗撮の罪も追加で。えー先生にチクります」

「そ、ソレは困るな……」


部長も困惑だ。

ヘタすりゃ廃部だからな。


「嫌だったら、三人はメディ研をやめて俺の手伝いをするように」


そう突き付けてやると、オタ三人は仰け反った。


「え? マジで言ってる?」

「キツイな。……いや、アリか?」

「ご褒美って言うには、なんか怖くね?」


そんな三人に部長はキレた。


「お前らそんな事言ってる場合か、本当にヤバいぞ盗撮は。ヘタすりゃ警察沙汰だ」


そう言うと震え上がって……「え、でもみんな撮ってたし」とかゴネるモンだから部長もイライラだ。


だが部長よ。言っておくがお前も俺の復讐の対象だからな。

誰が平成ヒロインやねん。ピッチピチのギャルやぞ。


俺は部長を宥めるフリをして、宣言する。


「まぁまぁ、平成ヒロインの顔に免じて許してやらなくもないぞ。ただし俺にゲームで勝てたらな」


「えぇ……」


おいおい、四人してウンザリした顔をするんじゃない。

これが平成の流儀だろ?


「どうだ? お前らが欲してたテコ入れだよ。ヒロイン襲撃イベントだ。退屈な学園生活に俺がピリリと刺激を与えてやろうってんじゃねーの」


椅子に足を掛け啖呵を切ると、三人は俺の勢いに仰け反った。


「マジかーそう言うの来ちゃうかー」


三人とも頭を抱えながら、ちょっと嬉しそうなのムカつくね。

ちなみに、勝っても負けても地獄だからヨロシク。


三人のうち一人、小柄なメガネ君がおずおずと手をあげる。


「ちなみに、勝ったらご褒美なんてモノは?」

「そうだな、俺の秘密の動画を見せてやろう」

「おおぉー!」


盛り上がってるが、勝っても負けても死ぬほど見る事になるから覚悟して、どうぞ。


「じゃあ、ゲームはソレで」


と俺が指定したのは、まさに三人が遊んでいた対戦格闘ゲーム。

ファンタジーファイター8だ。


ファンタジーっぽい剣と魔法の世界で、勇者やら、ネコ耳美少女やら、ロリ魔王やら、ムキムキのオーガやらを選んで戦う大ヒットゲームである。


一個前の7なら、むかし結構遊んだ事がある。

8? 目が見えなくなったからさっぱりだわ。


すると、後ろからチョイチョイと肩を叩かれる。

鈴木だ。


「ンなゲームをいきなり遊んで勝負になんのかよ?」

「まぁ見てろ、昨日一夜漬けで仕込んで来た」

「ダメじゃん」


ダメじゃないって。

今の俺の『器用さ』はちょっと人の域を超えている。


そう言うと、鈴木は呆れて首を振る。


「ちょいと器用なぐらいでどうにもならんのはゲームも、ギターも格闘技も一緒だっての」

「そうかな?」


シリーズをちょっとやった事あるから基本はあるし。コンボだけは一瞬で覚えた。

最適行動とか、キャラ対なんかは解らんが、ソコソコはやれるハズ。


そこそこやれる。ソレで十分なのだ。

別に勝っても負けても結果は変わらんからな。


オタク共にはアニメっぽいイベントで満足してもろて、クソアニメのクソモブとしての自覚を魂に刻んで貰う。


「あ、俺モブなんだ。ヒロイン様には逆らえないんだ」と自覚したら最後。

あとは俺様のおもちゃです。


オタク向けなのにオタクに厳しいのが平成アニメなのだ。たぶん。

とりあえず、立会人として鈴木にはスマホでの録画を頼む。


「じゃあ、やろうぜ」


俺はコントローラーを握って椅子にどっかりと座り込む。

すると、スマホを構える鈴木から再び横槍が入った。


「何だよソレ」

「俺はこうじゃないと集中出来ないの!」


椅子を前後ろにして、背もたれごと抱え込むようにコントローラーを握る。俺がゲームするとき独特のスタイルだ。


俺はこうして体を支えないとドンドン前傾姿勢になっちまうんだよ。別に迷惑かけてないだろ?


「なぁ、コレで良いよな?」

「あ、うん」


俺が対戦相手のオタに聞くと、どうにも上の空。

ご立派なアケコンを抱えたまま気もそぞろ。


何だコイツ? やる気あんのか?


あっ! オイッ!


……こいつ俺の太もも見てるじゃねーか! 画面を見ろ!

いや、OKだ。もうお前は俺のふともも見てろ!


で、ゲーム開始。


たった20秒で決着した。

普通に勝ちました。


「クソッ、俺はここまでみたいだ……」


いや、おまえはなんで悔しがってるんだよ。画面を見ろ!

今も目を伏せて悔しがるフリをして俺の足見てるだろ。


鈴木もあきれ顔。


「お前、そう言う戦術かよ」

「冤罪なんだよなぁ」


たしかにね……ピンチになったらハニートラップも考えていた。


だが、出す前のハニートラップに突撃してくるとは思わんだろ。入れ食いどころかクーラーボックスに魚が飛び込んで来た。


全力で食いついた馬鹿は苦しそうに残った二人に勝負を委ねる。


「後は任せた。俺は後ろで二人の戦いを見守る事にするよ」

「ハシヤン! くそぉ……」

「あの差し合いに定評のあるハシヤンが何も出来ないとは……」


いや、画面を見てないから差し合いもクソもねぇのよ。

コイツが気にしてんのは、俺の太ももとの距離だけだからね?


お前らだけだよ真面目に画面を見てたのは。


ってかはしやん君? 君後ろから俺のパンツ覗こうとしてない?

ハニートラップのおかわり希望は斬新過ぎるゾ?


後でぶっ殺すから鈴木は証拠を押さえといてな。


で、二人目。


小柄なメガネ君は巨大ゴーレムの投げキャラをチョイス。

デカい体に憧れでもあるんだろうか?


ってか、このキャラ知らないんだが? え? 隠しキャラ? ズルはいかんだろ。

聞けば、全然強くは無いと部長も言うのでまぁ良いだろう。


あ、そうそう、俺は攻めが強いバニーガールに日本刀のキャラを選んでいる。

金髪赤目の美少女だ。


「そのキャラ、ちょっとお前に似てるのは意識してるの?」

「おいおい、頼まれてもバニースーツなんて着ないぞ」

「頼んでないんだよなぁ」


などと、鈴木と会話していると、後ろで部長がブツブツ言っている。


「なるほどな、高火力ラッシュを得意とするリンディを使う事で、コチラのキャラに拘わらず圧殺するつもりか、上手いな」


……いや、真面目か!


まぁ、でも狙いはその通り。

キャラ対なんてする時間なかったからな。


と、二戦目を開始早々、キャラ対の無さが露呈した。


「ドカーン!」


ゴーレムが陽気に叫ぶ。

俺のリンディちゃんが捕まって、地面に叩き付けられた。更に追撃のボディプレスでダメージが加速した。


え? 一発で体力が4割減ったんだけど?


「それ、近付いちゃダメなタイプのキャラだろ」

「わっかんねー」


そうは言っても、近付かなきゃコッチの攻撃が当たらんのよ。


「よぉーし! よしよし」


メガネのチビは嬉しそうにハメてくる。

たった二回投げられるだけでリンディちゃんは死んでしまった。


Round2 Fight!


じゃあ、近付かないで相手の隙に攻撃しようと思ったら、なんか大振りのパンチをガードしてるだけでガンガン体力が減っていく。


じゃあ……と、パンチが出る前に斬りつけてみたが、コッチの攻撃を無視して殴ってくる。


「そのキャラ、アーマーがあるみたいだな」

「なにそれ?」


知らねーんだけど?

コレ、露骨に初心者殺しのキャラだろ。いい加減にしろ。


俺のリンディちゃんはじわじわ体力を削られていく。


「良いぞ! コレでアリスの恥ずかしい動画はいただきだ!」


なんかチビは叫んでいるけど、エッチな動画じゃないので悪しからず。


と、その時、気が付いた。

ガードして体力が減るならガードしなきゃいいのでは?


「やっ!」


リンディちゃんが可愛い声でポーズをキメる。

一定時間相手の攻撃を受け止める必殺技だ。当て身技ってヤツだな。当て身って殴るって事だから、なんで防御技を当て身って言うか解らねぇけど。


「えいっ!」


リンディちゃんがパンチを受け止めると、凄い勢いで投げ飛ばした。

吹っ飛んだ所にコンボ。大ダメージだ。


はい、これ必勝法ね。

大振りのパンチ。俺の反射神経なら、見てから当て身、出来ます。


しかし、ここからが問題だった。

もうあんな大振りなパンチはしてこないだろう。


「えいっ!」「えいっ!」「えいっ!」


KO!


いや、してくるんかい。

ひたすら当て身技だけでゴーレムは死んでいった。


え? まさか? と横を向くと、チビ君は顔を真っ青にしてなにやらブツブツ言っていた。


「俺のパンツが、俺のパンツが、俺のパンツが」


いや、キモいがな。

オタクの独り言も俺のエルフ耳なら聞こえちまうんだよ。


あと、秘密の動画にたぶんパンツは映ってないぞ。

いや、1フレームぐらいはあるかも?


と、言うワケで第三ラウンドなのだが。


KO


あっさりと倒せてしまった。

初心者殺しのクソパンチ一本で戦うキャラみたいです。


負けたチビ君は頭を抱えて蹲ってしまった。


「パンツがー!」


叫ぶな! 癖を隠せ!

そんでハシヤンとやらは「見えたのか?」じゃねぇんだよ。乗り出して来んな。


見せてねぇし、見るな! 事案だろお前ら。


「ふむ、ゴレムスは一度近付いて登りジャンプ弱Kからの空中チェーンで簡単にハメられるのに使って来なかったと言うことは、あまり知識はなさそうだな」


部長サン? あんたどうでも良い試合をマジで分析するなよ。

知識ドコロかこんなキャラ初めて見たからな。


あと、マジでバランス悪そうだなこのゲーム。

そう聞いてみれば、ストーリーモードの中ボスで、オンラインでは使えないから良いんだと。


つまり、クソネタ一本で初心者狩りしようとしてんじゃねーか! このクソチビがよぉ。

完全にゴミ戦法で勝ちに来てる。プライドとか無いんか?


で、最後のひょろい男がデカいアケコンを取り出した。

なんか、マジで『やってます』って感じ。


「ヤマちゃん! 仇を取ってくれ」

「俺達の希望の星だ!」


と、応援してる二人だが、ハシヤンは俺の太ももから一切目を切らないのが凄いな。お前が応援してるのはヤマちゃんなのか俺の太ももなのか。


そんでチビの方は、初心者にわからん殺しを狙っただけだから二人ともマジでロクでも無いクズだった。


「俺は二人のようには行かないぜ」


とかヤマちゃんは言うモノの、そもそも二人が論外だから。


そんんでヤマちゃんは空手家みたいなキャラを選択している。

いかにも格ゲーって感じのヤツだ。


Round1 Fight!


と、始まったワケだが、流石に普通の対戦になった。

飛び込んだら対空されるし、こっちから触りに行くとあしらわれる。


まぁアレだな、順当に実力差があるって感じだな。一夜漬けの限界を感じる。


と言っても、別に勝つ必要もない。

既に二人倒しているからだ。


二人に仕事を頼んだら、ヤマちゃんだって付き合って動画編集するに違いないのだ。だってコイツら見るからに友達少ないし。


でも、負けるのは悔しいなー。とか思いつつ、リーチの長い剣で牽制すると、見事にスカされて足払いで転がされた。


起き上がりに技を重ねられて、あっさり1ラウンド取られてしまう。


「ってか、起き上がりの攻撃、ガード出来なかったんだけど?」

「あれは中段技だね、しゃがみガード出来ない」


と、部長。

あの、俺、そう言うの知らねぇんだけど。


初心者に厳しいゲームだわ。


でもな、そう言う事ならむしろチャンスだ。


Round2


と、次のラウンドが始まったワケだが……


同じように足払いで転がされてしまう。

あーこりゃダメかな、と諦めかけたのだが。


「えいっ!」


起き上がりに再び重ねられた中段技を当て身で返す。


「運が良いな」


と、ヤマちゃん。

いや、違うぞ。


見てからだ。

遅い中段技。俺は見てから当て身を出した。

やってる事はさっきのゴーレムのパンチと変わらない。


いや、ゴーレムのパンチは画面の端から端まで届く上に、ガードしたら体力が削られるクソの中のクソ技だったのだが、さすがに発生はビビるぐらいに遅かった。


それに比べて今度の中段は、そこまで遅くはない。

人間が見てから反応するには不可能な速度。


だが、俺には見える。


何故って、今の俺の反射神経は異常だからだ。


……ひょっとして『コレ』だけで勝てちゃうんじゃないか?


体力リードもある。

試しにガンしゃがみで待ってみることに。


「おいおい、攻撃してこないなら、こうだぜ!」


遅い飛び道具を追いかけて、有利から中段を重ねてくる。


「えいっ!」


それを、リンディちゃんが投げ飛ばす。


「え?」

「偶然、だよな?」

「流石に、だろ」


と、ザワつくオタク共を無視して、俺の操るリンディちゃんはひたすらしゃがむ。


いわゆるガン待ちだ。


もう一切攻めませんよって構え。

ヤマちゃんは首を傾げながら、今度は何の布石もなく近付いてくる。


小足、小足、小足と下段を揺さぶって。それから中段。


「えいっ!」


それをまた投げ飛ばす。


「は?」

「嘘だろ!」

「発生17フレの中段が見えてる?」


はい、見えます。


もうね、俺の反射神経は普通じゃない。

みっちりテストをしたが、割と人間をやめている。


よーいドンの音に反応するのが人間の最速で、0.1秒が限界とされている。これより早いと、陸上でもフライングになるんだとか。


その部分は俺だってそんなに変わらない。

0.1が0.09とかになるかどうかって微妙な差。



顕著に違うのは光に対する反応だ。



人間は、耳で聞いた音よりも目の反応が遅れるらしい。最低でも倍。0.2秒、遅いと0.4秒かかるとか。

俺は、それが0.15秒。


画面が光ってからボタンを押す単純なテスト。

おれはポンポンと人類の限界を超えるタイムを出して医師達は騒然としたもんだ。


たかが0.05秒。

だが、ゲームではそれが圧倒的な差となる。


調べたんだが、ゲームは60分の1秒を1フレームって単位に使うらしい。

つまり0.2秒ってのはゲームだと12フレーム。そこにゲームの遅延が5フレーム程度加わると17フレームとなる。


つまり、17フレームの中段技ってのは人間じゃまず反応出来ないし、反応出来ない前提でゲームが設計されている。


コレに反応出来てしまうとゲームが成り立たない。

対戦ゲームには、そう言う技が幾つかある。


俺の反応はその領域に踏み込んでいた。


昨日一人で練習して、前作のファンタジーファイター7でどうしてもガード出来なかった攻撃が、このアリスの体なら余裕でしのげるようになっていた。



だからこそ、俺はゲームで勝負なんて思いついたのだ。


「えいっ!」


ヤマちゃんの中段を俺のリンディちゃんが投げる。

ソレだけでラウンドを取ってしまった。


お前らが初心者殺しの技を使うなら、コッチだって常識外れのチートエルフ美少女ボディでぶっ殺すだけ。


Round3 Fight!


「ヤマちゃん!」

「これヤバいよぉ!」


と、慌てるオタ二人。


しかし、当のヤマちゃんは余裕だった。


「ふ、とうとう本気を出すときが来た様だな」


いや、知らんがな。最初から出せよ。


「食らえ! ガードさせて有利の突進技!」


格闘家キャラがタックルで突っ込んで来る。


「えいっ!」


バニーガールのリンディちゃんが投げ飛ばす。

突っ込んで来るので、投げる。


「えいっ!」


突っ込んで来るので、投げる。


「えいっ!」


KO


戦いは、終わった。

圧勝だ。


昨日の一夜漬け、一番典型的な初心者殺しだけは調べたんだわ。

それが、このタックル。


みっちり予習してきた。進研ゼミで見たトコ。


キャラを選んだ時点でまさかと思ったけどさ、

コイツら困ったらすぐに初心者殺しかよ!


女の子にやることじゃねーだろ。

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