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だいぶ上達してきたんですよ?

# 評価、ブックマーク・ご感想ありがとうございます! 励みになりますので、是非よろしくお願いします!

# 初の作品で拙いものではありますが、続けて読んでいただけるよう頑張ります。


夏休みのある日です。

「ねえ? 自主学習捗ってる?」


「あー、それなりかなー。一年からの総復習みたいな感じになってるな」


「夏休みは時間が取れるいい機会よね。入試があるし、今年は頑張らないと」


「おう。去年は趣味全開で終わったからな。まああれはあれで楽しかった」


「でも、妹ちゃんが一つ下ってのはいいわね」


「そうだな、めっちゃ教えてくれるんで助かってるよ」


「いいなー、妹ちゃんとお勉強ー、うらやましー」


「何言ってんだよ。今日、それで来たんだろ? もうちょっとしたら帰ってくるから」


「うーん、あたしがちょっと早く来すぎちゃったね」


「どんだけ妹に会いたいんだか」


「妹ちゃんの天使さには心を浄化されるのよ」


「左様ですか。俺はおまけですまんな」


「何拗ねてんのよ。も、勿論、ああああああんたに会いに来てるんだからね!?」


「そ、そうか。すまん」


「何言わせんのよ」


「いや、ははは」


「まったく。でもまあ勉強は大丈夫みたいね。趣味の方はどうなの?」


「息抜きの範疇でやってるぞ。だいぶ3Dモデリングにも慣れてきた。結構複雑な形状もできるようになって、なんとなくな人間なら作れるぞ」


「なんとなくな人間?」


「あはは。緻密さはまだまだだけど、まあ人間だよねって分かる程度にはなったかなってこと」


「へー、地道に進んでる感じ?」


「そうだな。緻密さを出そうとすると今の俺の技術じゃもの凄く時間がかかるんだけど、その時間はおいそれとは取れないしな」


「うーん、あんた没頭すると勉強の時間無くなりそうだもんね」


「そういう自分を知ってるから封印してる状況かな」


「ふーん。ちなみに試しに作ったのって見れる?」


「なんとなく人間ならこないだ出力したけど……」


「じゃ、見せてよ」


「うーん……」


「歯切れ悪いわね。見られて困るものなの?」


「いや、そういうわけでもないけど。出来がねえ……」


「いいじゃん、あんたの腕前が発展途上なのは分かってるし、とやかく言うつもりはないわよ」


「あー、そこまで言うんならちょっと待ってろ、取ってくる」


「はいよー。…………どんなのが出来たのかしら。ふふ、なんとなくな人間ってなによそれ。………………来た来た」


「ほい、これ」


「な、なに? なんとなくどころかよく出来てるじゃないの?」


「そうか? まだまだ全然なんだけどな」


「いやいやいや、すごくよく出来て…… ちょっと、なんでこれ水着なの?」


「そ、それはだな、時間が足りなくて、水着だと手数(てかず)が少なくて済むんだよ。他意は無い」


「他意は無いっていってもねえ……。あんたも男の子ってわけね」


「いや、だからちげーって」


「照れない照れない」


「うるさいなー」


「ふーん、でもホントよくできてるわね。……ん? なんか見たことある感じがするけど」


「き、気のせいだろ?」


「いーや、見たことある。……これって、海に行った時に撮った写真と同じポーズじゃない?」


「そ、そうかなー。偶然じゃないかなー」


「棒読み」


「ソンナコトナイデスヨー」


「これって…… やっぱりあたしよね?」


「サーテナンノコトデショー」


「とぼけるな」


「……すみません」


「まったく本人に無断で作るなんて、あんたじゃなかったら変態呼ばわりされてもおかしくはないわよ!」


「へ、へい」


「へいじゃないわよ。ま、まあ、あんただったら、しょ、しょうがないわね」


「……お、怒ってない?」


「いいって言ってるでしょ!」


「はい」


「そのかわり、ちゃんと作り上げるのよっ。これまだ途中段階なんでしょ?」


「う、うん、まあ」


「も、勿論勉強を優先しなさいよ。あんたが試験落っこちたら何の意味も無いんだからねっ」


「わかってるって」


「ならよろしい」


「あい」


「そして」


「まだあるのか?」


「勝手にあたしをモデルにした罰よ!」


「ふえー」


「そして」


「あい」


「あ、あんたのモデルも作りなさいよ」


「お、俺のか!?」


「そうよ。同じ写真にあんたも写ってたはずよ。それで作りなさいよ」


「え、つ、作ってどうするんだよ」


「な!? 馬鹿じゃないの!?」


「馬鹿って」


「ああああああたしが欲しいに決まってるでしょ!? 皆まで言わせないでよ!? このスカタン!!」


「スカタンって」


「わかったの!? どっち!?」


「わわわかったって。そう真っ赤になってまで怒るなよう」


「ううううううるさい! わかったわね!?」


「だからわかったってば」


「ならよろしい」


「うーーー、まあ、どのみち作ろうと思ってたんだけどな」


「ど、どういうことよ?」


「あのオカンに撮ってもらった写真、俺とお前と妹が写ってるやつな。あれ、全員を立体にして再現しようと思ってて」


「へ、へえ? あ、あんたにしてはシャレてるじゃないのよ」


「ふん。出来たらサプライズで見せてやろうと思ってたんだが、まあいいか」


「なんか悪かったわね。じゃ、じゃあさ、全員分が出来上がったらあたしにもくれたりしない?」


「いいぞ、受け取ってくれ。そのかわりと言っちゃあれだけど、妹には内緒だぞ」


「そ、そうね。でもバレないの?」


「そこはうまくやるよ。頼んだぞ」


「わかったわ」


「っと、噂をすればなんとやら。妹帰ってきたみたいだな。おかえりー」


「おかえりー、おじゃましてるわよー」







 こうして勉強も趣味充実した夏休みが送られていく


男の子である。

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