あたしの妹ちゃんなんですよ?
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妹ちゃんとの料理教室でした。
(今回短めです)
「やっぱりお前の料理の腕はすごいと思う。今日、出来立てを食べさせてもらって心底そう思ったよ」
「ふふ、お口に合ったようでなによりね。あんたが慣れてるお弁当用の味付けは少し濃い目にしてあってね。今日みたいな普段の料理の時とは少し違うからちょっと心配だったわ」
「そうか、弁当にはそういう気遣いもあったのか。出来たての、お前の言う普段の料理の味付けもめちゃくちゃ美味かったよ」
「ありがと。ものすごい勢いで食べてたわね。あれで味わえてたのかしら?」
「いや、すまん。もちろんちゃんと味わってたよ。あんまり美味いんでがっついてしまった」
「妹ちゃんも呆れてたわね。ボソッと『お兄ぃ、品が無さすぎ』とか言ってたわよ」
「うそお、まじか…… そ、そうだな、改めるようにしよう」
「ふふふ、あたしはそんなに食べてくれるんだって嬉しかったけどね」
「いやあ…… へへへ」
「今日はね、最初に妹ちゃんと話をしてね、今回はあたしが作るのをサポートしてもらうことにしたのよ。だから全品いつものあたしの味付けよ」
「ほう」
「あんた、春休みは妹ちゃんと自由にしていいって言ってたじゃん。それを妹ちゃんに話したら、『今回はお姉ちゃんのやり方を見せてください。私が教えを受けるのは改めてにしませんか?』って言うのよ。それで、今日はお手本に徹した感じなわけよ」
「へえ? えっと、教えを受けるのを改めるってことは、別の日に料理教室するってこと?」
「そうよ。妹ちゃんすごい乗り気でね。一日だけじゃどうしても限界があるし、本当はもっと教えて欲しかったんだって。だからあたしが自由に来ていいって話をしたら喜んじゃって」
「そうは言うけどお前に負担がかかるだろう?」
「別に毎日ってわけじゃないわよ? 妹ちゃんにも用事があるし。それでも春休み中は3、4日くらいは来れる感じよ。詳しいスケジュールは妹ちゃんとスマホで相談することになってるわ」
「うそ!? そんなにお前の料理が食えるわけ?」
「えっと、厳密にはそうではないわね。次からは妹ちゃんがメインになって作ることになるから。具材や調味料の分量はもちろん、火の入れ方とかさばき方とか事細かに教えようと思ってるけど、どうしたって味はあたしのとは変わるでしょうね」
「なるほど。でもそんなに大きく変わることは無いんじゃないの?」
「そうなるようにあたしも頑張って教えるわよ」
「頼んだぞ」
「妹ちゃんもあたしの味付けをいたく気に入ってくれてるみたいだし」
「そうか。そうだろな。お前の料理、美味いもんな」
「スケジュールが決まったら妹ちゃんから聞いておいてね。念のためにあたしからもあんたのスマホに連絡入れるけどね」
「そうだな、そうしてくれ」
「あと、もしよかったら早めに来て勉強会もして欲しいって言われてるんで、それもすることにしたわ」
「え、それじゃホントにお前の負担が重いんじゃないか? お前自身の勉強時間が無くならないか?」
「大丈夫よ。料理自体は家でもやってることだし、妹ちゃんとの勉強会だってあたしにとっては年間の復習につながるのよ? だいたいね、あたしの妹ちゃんに教えるんだから負担なんて思わないわよ」
「ああああたしのって、お前な…… わかった、自由にしてくれって言ったのは俺だ。お前の勉強に差し障らないようにやってくれ」
「うん。気遣ってくれてありがとね。あーーーでもホント楽しみー。妹ちゃん。あたしの妹ちゃん」
「俺のだ。やらん」
「ほんと天使よねえ」
「顔がだらしないぞ」
「ぐふふふふ。あんた、バイト終わって家に着くのって夕方くらいだっけ?」
「おう、そんな感じかな」
「妹ちゃんと料理作って、あんたが帰ってきて『ただいま』とか言って、あたしが『おかえり、ご飯はもうちょっと待っててね。先にお風呂にする?』とか言って、ぐふ、ぐふふ、ぐふふふふふふ」
「よだれ。何を妄想しとるんじゃ」
「じゅる。いいのかなこんな幸せで」
「まったく。お前は幸せなやつだな」
「そう、あたしは幸せなの」
「だめだ、通じてねぇ。おい、帰ってこい」
「ぐふふふふ」
「おい」
「ぐふふふふ」
「はあ…… まいっか」
「ぐふふふふ」
あいつの家に着くまでぐふぐふ言ってた
どんどん入り込んでくる




