追い付きたいんですよ?
# 評価、ブックマークありがとうございます! 励みになります。
# 初の作品で拙いものではありますが、続けて読んでいただけるよう頑張ります。
3学期が始まります。
「おう。おはよう」
「おはよう! えいっ」
「うわっ なんだよ、急に引っ付くなよ」
「いいじゃない、恋人同士なんだから」
「随分積極的だな」
「もちろんよ。グイグイいくわよ」
「はは、お前らしいな」
「しばらく会えなかった分もあるからね」
「そうか。……会えない時、寂しかった?」
「な、なによ」
「どうなの?」
「そ、そりゃ寂しかったわよ」
「うん」
「そうよ。そう言うあんたはどうだったのよ」
「寂しかったねえ」
「す、素直ね」
「会いたかったねえ」
「あ、会えてよかったじゃない」
「嬉しいねえ」
「ちょっと。なんか他人事みたいに聞こえるわよ?」
「いやあ。しみじみとな」
「達観的な?」
「うーん、どうだろ。でもまあ幸せ噛みしめてる感あるな」
「あんた大丈夫? なんか変な物食べた? どっかに頭でもぶつけた?」
「どうもしないよ?」
「ホントかなあ。調子狂っちゃうわね」
「そうか、それはすまないな」
「いやホントに大丈夫?」
「おう。何も問題ないよ」
「まあそう言うならいいんだけどね」
「……ところで、ちょっと相談があるんだが」
「ほう。お伺いいたしましょう?」
「冬休みの宿題やってる時な、お前と試験勉強してたの思い出してな」
「ふんふん」
「あれ、結構楽しかったんだよ」
「そ、そう」
「でな。お前が良ければなんだけど、短時間でいいんだ、毎日放課後一緒に勉強しないか?」
「うわ!? どうしたのよ? いきなりの向上心?」
「お前と恋人同士になってさ、ああ、自分一人だけじゃない生き方のスタートを切ったんだなって思って、これからどうしていくべきなのかって考えてさ」
「え……」
「前の試験ではたまたま50位以内に入れたけど、それはお前の言う試験のテクニックで稼いだわけで、地力ではないんだよね。だからお前との本質的な学力差はまだまだあって、そこはやっぱり追い付きたいなってね」
「な、なんか、あたしとのことちゃんと考えてくれてるんだね……」
「当たり前だろ?」
「う、嬉しい……」
「で、どう?」
「え? あ、べ、勉強のことね? もちろん一緒にやるわ。あたしだって楽しかったもの」
「お前の時間を取ることになるが」
「二人にとってプラスになることでそういうこと言わないの。あたしからもお願いするわよ」
「そうか。ありがとうな。あ、それとな。たまにでいいから俺の家で勉強してくれないか? 妹が勉強教えて欲しいって言ってて」
「え? 妹ちゃんとは学年が違うけど?」
「ああ、妹はもう自分の学年分は全部予習し終わってて、翌年分も進めたいんだって」
「はーーー、相変わらずの超人っぷりね。でもあたしなんかでいいのかしら?」
「お姉ちゃんがいいんだって。お前、めっちゃ懐かれたな」
「お姉ちゃん…… ぐふふふふふふ」
「よだれ。じゃあこっちもOKでいいな?」
「じゅる。もちろんよ! でも行く日は前以て教えてよね。恥ずかしいところ見せられないし。嫌だどうしよう、緊張してきちゃった」
「なぜ妹相手に乙女心を発揮する。まぁ、勉強は半ば口実でお前に会いたいんだと思うよ」
「きゃーーー」
「俺もお前と妹が仲良くなってくれるのは嬉しいからな。勉強もちゃんと教えてやってくれ」
「わかったわ。妹ちゃんラブ」
「おい、それは俺の特権だ」
「あー楽しみー」
「聞いちゃいねぇ。ま、ということで、俺との勉強会もよろしく頼むよ」
「ええ、でも明日からでいいでしょ? 今日はあんたと遊びに行きたい」
「そうだな。今日は午前で学校おしまいだし、どっかで食べてくかな」
「そうね、あ、前に連れてってもらった喫茶店はどう? 庶民のオムライスの店」
「おお、いいな。オムライス食べたくなった」
「ああん、たっぷりフルーツにするか別のにトライするか……悩むわー」
「幸せな悩みだこと」
「オムライス一択のあんたは悩み無くていいわねー」
「なんだとう」
「ふふふ」
「ははは」
多少悩んだが結局オムライスにした
女子はスイーツのカロリーはゼロだと思ってる節がある。




