お礼は楽しんでいただけてますか?
# 評価、ブックマークありがとうございます! 励みになります。
# 初の作品で拙いものではありますが、続けて読んでいただけるよう頑張ります。
お勉強のお礼です。
「結局、試験休み最後の日になっちゃったけど、今日はよろしくね」
「おお、ドンと来いだ。お前には試験勉強の件でお世話になった。今日はそのお礼だ」
「ふふっ なんか楽しみ」
「それと、お礼だからな。今日は全部俺が持つ」
「え、大丈夫なの? こないだフィギュア買ってお金無いって言ってなかったっけ?」
「今日のスポンサーはうちの親だ。俺が家で勉強漬けになってるの見てすっごく驚いて。で、お前にみっちり勉強教えてもらってるって説明して、そのお礼がしたいんだけどあいにく金欠でって言ったら、しょうがねーなーとか言いながらお金くれた。助かったよ」
「あはは、よっぽど勉強してるのが珍しかったのね」
「うーん、そうみたい。ちょっとばかり反省かな」
「えらいえらい。ま、そういうことなら遠慮なく楽しませていただきましょう」
「おう。じゃあまぁ、まずは腹ごしらえと行きますか」
「そうね、お昼には少し早いけど、店が空いてるうちに食べときましょうか」
「でね、ちょっと小洒落た喫茶店を知ってるんだけど、そこのメニューが結構充実してて味もいいんだ。そこ行かない?」
「へぇ、いいわね。行ってみたいわ」
「Okay Let's Go」
「突然のネイティブ発音」
■□■□■□■□■□■□■□■
「はい、メニュー」
「さんきゅ」
「俺はもう決まってて、ブレンドとオムライス」
「オムライス。お子ちゃまか」
「いや、成人男子でもオムライスが好きって人結構いると思うぜ」
「そうなの?」
「たぶん」
「たぶん?」
「きっと」
「希望的観測の範疇を出ない」
「いーじゃねーか、オムライス。うまいじゃん」
「いつもオムライス?」
「いつもオムライス」
「ちなみに、デミグラスソース派? ケチャップ派?」
「断然ケチャップ」
「ふわとろ卵派? 薄焼き卵派?」
「当然薄焼き卵派」
「庶民か」
「いや、それが一番うまいって思ってる。ちなみにお前は?」
「ケチャップ薄焼き派」
「お前も庶民じゃねーか」
「ここのオムライスは?」
「庶民のオムライス」
「最高じゃない。おいしいよねー、オムライス」
「お前もお子ちゃまじゃねーか」
「女子は何を食べても良いのよ。お子ちゃまとか言っては減点よ」
「へいへい、わかりました」
「あたしは、メロンクリームソーダとたっぷりフルーツのパンケーキにするわ」
「おお、女子好みのチョイス。でもカロリーすごそうだな」
「いちいちカロリーのことを口にしないの。それも減点よ?」
「厳しいなぁ」
「言ってる内容は正しいのかもしれないけれど、言わないでおくってことも大事なことよ」
「了解ー」
「ふふ。素直でよろしい」
「ところで。メロンクリームソーダってさ、アイスとソーダの境目で凍ったところって最高にうまいと思わんか?」
「おお! 同志よ! 心の友よ! そうなのよ、だからついつい頼んじゃうのよねー」
「やった、わかってくれる奴がいた! あの、シャリっていうかサクっていうか、うまいんだよなー」
「わかるわかる」
■□■□■□■□■□■□■□■
「ごちそうさまでした」
「おう。いつもながらだが、ここのオムライスはうまかった」
「パンケーキも美味しかったよ。たっぷりフルーツってどの程度たっぷりかと思ったらパンケーキが見えなくなるくらい盛ってあってビックリよ」
「あれ、初めて見たけどちょっと引いたぞ。俺のオムライスよりでかくなかったか?」
「すごかったよねー。食べ応え十分。今度また来たいな」
「おお、いいぞ。一緒に行こう。お前の食ってるの見たらオムライス以外も食べてみたくなった」
「お。浮気? 浮気するの?」
「食い物の嗜好に浮気もなんもあるか」
「へへー。食べ物の浮気は許してあげる」
「なんじゃそりゃ? わけわかんないこと言ってないで、次行くぞー」
「はーい。次はどこに連れてってくれるの?」
「お前、カラオケとか好きか?」
「ほほう。このわたくしに歌唱力で勝負を挑もうと仰られる?」
「自信有り気だな。じゃあ、いざ尋常に勝負と参らん」
「うん、勝負勝負! 行こ行こっ!」
「よっしゃ」
楽しんでもらえているようで何よりだ。
ただのデートですね。




