五話 悪魔こないでぇぇえ!!!
グフフ。
どうも初めまして。
早くゲームしたい暴力の悪魔です。
え?殺し合いがゲームだと思ってる?
ノンノン。まぁ殺し合いもダ〜イスキだが、今やりたいのは、ゲーム機でやるあのゲームだ。
ボス戦早くしたい。
ったく、そんな時に聖騎士団の討伐とか言われてもねぇ。
フクオカで絶賛行われてる災害の悪魔先輩を楽に勝たせるために援軍を潰すのはわかるよ?
理にかなってるし、でもさ?
もっといるだろ、別のやつ。
ケイタとか、リルルも暇そうにしてるじゃん。
でもそう言えば。
「早めに片付いたら災害の悪魔の方に行ってもいいよ☆」
ってα様から言われてたし3分で終わらせてやる。
おっ?早速来た。
「いいか、もやし?私が3分でこの悪魔をぶっ潰す。もやしは指咥えて見とけ。」
なんだぁ?あの俺を舐め腐った態度は?
あの女、絶対殺す。
「私は副騎士団長アイリ、私の聖なるチェンソーが貴様を切り刻む!」
聖なるチェンソー?3秒で矛盾するのやめろ。
車輪が二つある一輪車くらい矛盾してるぞ!
……何言ってんだ?
それにあのもやしと言われたやつ……プッ
ガチでもやしやないか。
ゲームで言ったら、レベル1の初期主人公が終盤マップ歩いてる感じだ。
……今日は全く冴えないな。
まぁいい。
イキリ副騎士団長をぶっ殺してもやしを茹でもやしにしてやる。
……今日ほんとダメな日だわ。
——その頃もやし(コウ)はと言うと。
何あのビジュ……僕の奥底に封印された厨二病が疼く見た目しやがって……。
ゴフ。
危ない、黒歴史ノートをチラリと思い出してしまった。
禁忌呪文(笑)とか書いたなぁ〜(尚、中3の頃である)
でもまぁ、アイリさんがサクッと片付けてくれるでしょ。
すっごい癪に触るけどね。
大事なことだからもう一度、すっごい癪に触るけどね。
——ヒュガッッ!
おっアイリさん動き出した。
胸と銀色の髪が揺れて少しエロい。
戦ってる時もエロいなんて罪な女だな、すっごい癪に触るけど。
アイリさんやるじゃないですか。
「副騎士団長なのであの程度の悪魔など余裕だ。」
なんてほざいてたし、流石に勝ってくれるでしょ。
「ファイトー。」
なんて、やる気のない応援だ。
僕なかなかいけてるな。
え?それただの厨二病?ウルセェな。
厨二病で何が悪い!
それにしても長いなぁ、早く勝ってくんね?
帰りたいし。
うーん!?アイリさん押されてね?
「小娘やるな。」
暴力の悪魔さん余裕そうだよ?
早く倒して……
——ザガン!
え?アイリさん?アイリさん!?
地平線の彼方へぶっ飛んでったぞ!?
アイツの武器杖だぞ?は?
「ハハハ……。」
僕の乾いた笑いが戦場に響く。
終わった、まさかあのイキリが瞬殺なんて……聞いてない。
「さて、あとはお前だ、もやし!」
悪魔が僕の方をゆっくり見る。
終わった……。
「悪魔こないでぇぇえ!!!」
【次回予告】
副騎士団長、敗北。
頼れる味方は地平線の彼方へ。
残されたのは——
もやし一名。
コウ「いやいやいや!?待って!?僕帰宅希望なんだけど!?」
迫る悪魔。
逃げるもやし。
そしてなぜか高まる悪魔のテンション。
グラトニー「おっ、これ逃走イベントか?」
コウ「違う!ただの命の危機だ!」
さらに、追い詰められたコウの中で“何か”が目を覚ます——。
次回。
「え?右手が疼く?厨二病じゃねぇよ!!」




