表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あれ?ドワーフって魔族だったっけ?  作者: 映基地
第四章 新しい種族と新しい魔王

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/405

押し寄せる大軍。


「パルメさん!あれ!」



浩二は魔物の群れの方向を指差す。

パルメは浩二が指差す方向を見て…そして青褪める。



「…何なんですか…アレは…?」


「何って…普通じゃないんですか?」


「あんな群れ…見た事ありません…しかも良く見れば数種類の魔物が混ざり合ってます。魔物が群れを成すことは良くある事ですが、本来別種の魔物同士が群れを作るなど有り得ません。」


「…んー…良く分かりませんが、取り敢えず緊急事態なんですね?…直ぐに戻りましょう!」


「はい!…って…え?」



浩二の言葉に返事を返した途端、突然足元に出来た大穴に驚く間もなく落ちていくパルメ。

そして、浩二は当たり前の様にゲートに飛び込みパルメを抱きかかえる。



「え?…ええーっ!?」



完全にパニクるパルメ。

落ちた先は先程までミラルダやソフィアと話していた場所。

そこにはまだ二人が浩二の帰りを待っていた。

突然頭上にゲートが開き最初は驚いていたソフィアも、やがて額に手を当て首を振る。



「よっと!」



軽い感じで着地を決める浩二。

目を白黒させて戸惑うパルメ。

驚くミラルダ。

そして…



「だから、いきなり足元にゲート作るんじゃないわよっ!」



浩二を殴るソフィア。



「痛っ!何で殴るんだよ!」


「次やったら殴るって言ったわよね?」


「ええー!?あれソフィア以外にも適用されるの!?」


「当然じゃない。彼女を見なさいよ…何が起きたか分からないって顔してるじゃない。」


「え?…あの…あれ?…」



未だに頭が付いてこないパルメ。

やがて周りを見て浩二を見て状況を把握したのか、真っ赤になりながら浩二の肩に手を置き立ち上がる。



「…コージ様…次は事前に一言お願いします…」


「え…あー…すみません。」


「ずるいわぁ!パルメばっかりぃ!私にもお姫様抱っこしてよぉ!」



頬を膨らませ浩二の首に絡みつくミラルダ。

話が進まないので、取り敢えずミラルダをお姫様抱っこして説明を始める。



「えーと、今この街に魔物の大軍が押し寄せて来てます。」


「そ、そうです!ミラルダ様っ!お姫様抱っこされながら「んふふー♪」なんて言ってる場合じゃ無いですよ!」


「えーと…コージ?その魔物ってどの位でここまで来そうなの?」


「んー…あと15分って所かな?…取り敢えず今俺が行ってチャッチャっと時間稼ぎして来るわ。」


「ちょっとコージ!時間稼ぎって…」



浩二はソフィアの言葉を最後まで聞く前に再び足元に作ったゲートに飛び込み行ってしまった。

ミラルダをお姫様抱っこしたまま。



「もう!馬鹿コージっ!…貴女パルメって言ったわね。今すぐサキュバス達に連絡して何処か安全な…そうね、中央の広場に集まりなさい。コージの事だから心配は要らないと思うけど…一応用心の為にね。」


「…あの…コージ様は大丈夫なんでしょうか…?」


「大丈夫よ。貴女達の長の懐きっぷり見たでしょ?…それにコージはあぁ見えて一応最上位種だからね。…それより、心配なのはコージが何をやらかすかの方よ…」


「…最上位種…!?」


「そうよ。ほら、急いでサキュバス達を集めて!何かが起きる前に…!」


「は、はいっ!」



パルメは直ぐに仲間達を集めるべく部屋から飛び出した。


最早心配は魔物の大軍では無く、浩二の行動の方へとシフトしていた。

確かに、ちょっと本気を出して移動しただけで森を吹き飛ばすのだ…考え無しに行動されれば何が起きるか分からない。



「…天変地異とか起きなきゃ良いけど…」



ソフィアの心配の規模も大概だが、心配の種が浩二ならば仕方の無い話だ。

彼女は深い溜息をつきながら額を押さえるのだった。



□■□■



「えーと…この辺りで良いかな。ミラルダさんちょっと提案なんですが…」


「んー?なになにぃ?」



お姫様抱っこされて御機嫌のミラルダは浩二に耳を寄せる。



「サキュバスの街を壁で覆っちゃって良いですか?」


「んー…良いけどぉ…出来るの?」


「はい…多分。」


「なら、コージ君に任せるわぁ♪」



この後に起こる現象の事など想像もせず浩二に丸投げしてしまうミラルダ。



「それじゃ、早速…」



そう言って右手の掌を上に向けると、ジャラジャラと生成される超高純度の魔核。

そのうちの一つを地面へと落とすと、素早くその場を離れる。

次の瞬間、物凄い勢いで迫り上がる土の壁…その高さ十数m。

同時にサキュバスの街とは反対側の地面が激しく抉られてゆく。



「さぁ、どんどん行きましょう!」



浩二は一個の魔核で出来る壁の長さを計算しつつ、物凄いスピードでぐるりとサキュバスの街を一周しながら次々と魔核を地面へと落としていった。

ミラルダをお姫様抱っこしたまま。


次々と隙間を埋めるように迫り上がる土の壁、まるで堀のように抉れてゆく地面。

やがてものの十数分でサキュバスの街は立派な土の壁に囲まれ、その周りには深い堀が出来上がっていた。

更に、サキュバスの街に流れ込んでいた川の水が壁に塞き止められ堀に流れ込む。



「こんなもんかな。」


「………」



特に気負った様子も無く言い放つ浩二。

気が付くと、お姫様抱っこされながら唖然とするミラルダがいた。



「…さて…そろそろだと思うけど…」



浩二が出来立ての城壁の上で観察を始めると、まるで出番を待っていたかの様に無数の魔物がサキュバスの街へと押し寄せて来た。

先頭を走るのは浩二がシュレイド城の城壁でも見たあのマッドブル達だ。

彼等は目の前に壁があることに気づくと、まるで当たり前の様に頭を下げその立派な角で壁を突き破ろうとしている。



「コージ君っ!流石にあの数のマッドブル相手じゃ分が悪いわ!」


「多分大丈夫ですよ。」



浩二とミラルダのやり取りなどお構い無しに次々と堀へ飛び込み、水飛沫を上げながら壁へと激突してゆくマッドブル達。

そして、何故か響く金属音。



「…え?」



土壁からは絶対にしないであろう音を響かせ次々とマッドブル達の突進を受け止める土の壁。


ミラルダはまだまだ浩二の事を甘く見ていた。

恐らくソフィアならば気付いていた筈だ。

あの浩二が作る土壁が普通の土壁である筈が無いと。


何やら気付いたらブックマーク登録数が60人を越えていました!

こうやってアクセス数やブックマークが数字になって表されると増えた時凄くテンション上がりますね!


…まぁ、減ると下がるんですが(笑)



これからも一日おき更新を続けますので、拙い文章ですが引き続きお付き合い下されば嬉しいです。


いつも読んでいただき本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ