婚約破棄
華やかなパーティ会場
シャンデリアが輝く中、声が響いた
「魔王との婚約を破棄させて頂きます!」
ざわっ...
会場が揺れる
魔王「えっ?」
「理由は簡単です、貴方が優しすぎるから...」
会場静まり返る
「困った人に領土を分け、食料を分け与える魔王など聞いたことありません」
「良かれと思い...」
「そんな方に、世界征服できるはずがありませんわ」
貴族が集まる中、彼女は高らかに宣言した
「これより...」
「私のフィアンセを決める地獄の選抜試験を開催します!!」
ざわっ...
「参加資格はただ一つ!」
「私を満足させること...」
ざわつく会場、何処から声がする...
まるで魔王のようだ...
「魔王、貴方も参加してよろしくてよ」
ひたいに汗がつつる...
「行かしてもらおう」
第一試練『力』
「私のフィアンセに相応しい、力があるか見させてもらいます」
巨大な岩が用意される
『まずはイエローマスクっ』
イエローマスクはスッと手をかざす...
...ドオォォン
なんと、岩は一瞬にして粉々に砕け散った
「なんて奴だ、あの巨大な岩を」
「まるで爆弾が中に入ってたみたいだ」
「火薬の匂いすらするぜっ」
「まるでお金で解決したみたいに凄いっ」
イエローマスク「この大会は買収した」
令嬢「してませんわ」
『次は魔王ですっ』
魔王は小さく呟いた...
「...メガフレア」
次の瞬間...岩は存在を消した...
「さすが魔王、とんでもない」
「力ではナンバーワンかっ」
「逆転も有り得るぞっ」
「元婚約者だけあるっ」
魔王「すまぬ、岩に罪はなかったな...」
(会場が一瞬静まる)
令嬢「謝るなっ」
『次はネンシロウお願いしますっ』
ネンシロウは指で岩を突いた
「あたぁ」
...何も変化はない
(沈黙)
「...この岩は既に...死んでいる」
「なんて奴だ、岩を殺すなんて」
「一番ヤバいかもしれねえぞ」
「雰囲気で勝とうとしてるっ」
「コイツのメンタルは最強だっ」
ネンシロウ「私は既に...合格してる」
令嬢「してませんわ」
『次は炭二郎(無職)お願いしますっ』
炭二郎は呼吸を使った
「俺の呼吸、壱の型、玉の輿っ」
...岩は真っ二つに切り裂かれた
「あの岩を一瞬で」
「目的が明確で清々しいっ」
「ハングリー精神がありそうだっ」
「後ろにいるのは、妹かっ」
炭二郎「長男だから優勝ですね」
令嬢「してませんわ」
「皆さん...まだまだ、これからです」
「次の試練を発表します!!」
第二試練『優しさ』
〜〜〜
魔王は眉をひそめた
(...優しさ?)
(破棄の理由をなぜ...)




