加純さん、ロボットを描く。
8月に入り。
ひだまりのねこ様の「お絵描き夏合宿」に取り組んでおりました。
7月末から計6週間、真面目に、お題をひとつも取りこぼすことなく、最後まで駆け抜けました。褒めて!
参加作品は「【別冊】加純さんのお絵描き録 2025夏のワクワク増刊号」でご確認ください。
実は、上記のエッセイをお読みくださった方はご存知だと思いますが、この間大きなトラブルに見舞われまして、加純さんはへとへとになりました。
しかも、トラブルはひとつではなく、ふたつ。
お絵描きに使用する板ペンタブレットと冷蔵庫が壊れちゃって、冷や汗を掻きまくりましたよ。その前にガステーブルも壊れていたんですけれどね。
幸い、ガステーブルの方はすんなり交換できたので大事には至らず、だったのですが、大問題に発展したのは冷蔵庫の方。
お盆休み期間も重なって、真夏の一番必要な時に、2週間ほどキッチンに冷蔵庫が無いというトンデモ生活を強いられました。
この顛末は、すでに増刊号の方で愚痴っておりますので、ここでは割愛!
とにかく、地味に辛かったです。
板タブの方なのですが、こちらも暑さでおかしくなってしまいました。いつも作業している机のある場所が、連日30℃越えの日々でしたから、それは壊れもするでしょうね。クーラー無いの。扇風機じゃ、焼け石に水でした。
わたしも壊れそうでしたもの。
諸事情も考慮して、ついに新しい板タブを購入しました。
描き味、すごく良いです。ペンの感度も良くなりました。それがとてもうれしい。
憧れの液タブではなく、また板タブを購入した理由も増刊号で書いてあるので繰り返しませんが、色々こちらの方が都合が良かったのが最大の理由です。当然といえば、当然だけど。
でも左手デバイス欲しくなりました。
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ごんたろう様から「サリー・クーパーは13歳」へ、ファンアートをいただきました。
クリスタに憧れ、モデルになることを夢見る13歳の少女サリーのお話。
ひまわりの花言葉「憧れ」「情熱」、ダリアの花言葉「優雅」「気品」「華麗」にかけてサリーをひまわり、クリスタをダリアに見立てて描いてくださいました。
サリーのきらきらした瞳がまぶしいです。大きな目標に一歩ずつ歩んでいく、彼女の夢が叶うと良いのですね。
偶然にも、この頃わたしも「夏合宿」でひまわりとダリアを描いており、以心伝心かとごんたろう様とふたりで盛り上がったのでした。
ご紹介は遅れましたが、ちゃっかりep.7特別レッスンの章に貼らせていただいております。
ごんたろう様、ありがとうございました。
こちらは腹田 貝様へ。
公式様より感想をいただいたお祝いにお贈りしたもの。
貝様の作品「俺はもう若くない」に大学で研究・飼育されている翼竜が登場するのですが、そのワイバーンの名前が「テス」なのね。
ウチのセンターと同名ということもあり、贔屓にしております。実際の貝様作品の「テス」はこんなではありません。が、ウチのテスとワイバーンを掛け合わせまして、こんな子を創造してしまいました。
コロンとしたボディで翼竜のくせに飛ぶの大変そうですが、テスも浮揚能力は得意らしいので、ま、大丈夫でしょう。
だよね?
確か、X(旧ツイッター)でのよろこび報告を拝見して描いたものです。アナログ、ボールペンでざらっとした紙質のスケブに描いたもの。原画はタテ12センチ×ヨコ12センチくらい。
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ごぼうかえる様主催の「#新12ヶ月の小品025」、8月のお題は「リモコン」でした。
ええ、このお題見た時に頭を抱えましたよ。どうすればいいのか、わからなくて。
リモコンといえば「pi!」。あと現代生活に欠かせない、とか。でもどうイラストに落とせばいいのか、ネタが浮かんでこなくて。
辛口の娘にも相談してみたのですが「サイアクの場合、そのままリモコンを描けば」と。なんすか、そのツマラナイ回答。
それができれば苦労はないわい!
でもリモコンにもいろいろ種類はあるし……とか、真面目にリモコンの写真をネットで閲覧していた時がありました。
8月はずっと「夏合宿」の課題に取り組んでいましたから、その合間に考えていたのですが20日過ぎ(25日に投稿なのに!)てもアイディアがまとまらず。
いよいよリモコンのボタンを押すところを描こうかと追い詰められていたのですが、ふと「リモコンのボタンを押すのは、なにかを動かす(操る)ためだよね」というところから、往年の名作SFマンガ「鉄人28号」が出てきたのです。
あれ、確か少年がリモコンで巨大ロボットを操る話だったはず!?(←超ザックリ)
ここからこんなアイディアが浮かんできました。
リモコンを調べているときに、最近は赤ちゃんのおもちゃでリモコンで操るロボットがあるということを目にしていたので、巨大ロボットを操って遊ぶ赤ちゃんという図に。
操縦者は頭でっかちで、お尻プリップリ。誰が観ても……な赤ちゃん体型。リモコン操作に操られ、おどるロボット。周囲には積み木やブロック、おもちゃや記号までも散らばらせ、賑やかさとユーモラスな感じを押し出してみました。
電波のマークと「Pi」を目立たせたかったので、他は中間色で押さえてあります。
60年前はSFだった世界観も、今や現実。赤ちゃんのおもちゃに。
時代の進化は恐ろしく速い。赤ちゃんの頃からリモコンで操ることを覚えた子供が大人になった時、なにを操っているのでしょうね――的な。
初めてロボットを描きましたよ。先月の車といいメカが続いているのですが、ホント~に機械ものは苦手。今回は赤ちゃんのおもちゃ設定なので、かわいい系でいいや~と割り切った!
人間、適当に、あきらめも肝要。
実際のおもちゃロボットを参考に、大人の事情もあるので、オリジナルデザインを入れつつ苦心惨憺。メカのデザインをカッコよくし過ぎるとユーモラスな感じが薄れちゃうし、まず、わたしが描けない!
ロボットの配色も、赤ちゃんのおもちゃだし、はっきりした色合いの方がいいのかなと、ボディの白を基調に、部分的に青とアクセントに赤を入れて、胸のボタンは信号機の配色。
描いている途中で「これ、ホントに動くのかな?」と疑問が湧き、参考写真を何枚も見比べて手足の付け方がどうなっているのか調べたりして。
今回はおもちゃのロボットだったのでなんとか誤魔化せたのですが、シャープなデザインのものは絶対ムリだなぁ~と痛感したのでした。
来月は、もうちょっとラクなお題がいいなぁ。
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【別冊】夏のワクワク増刊号用に描いた追加イラストに、いつの間にか「綺麗です✨」の支援タグをいただいておりました。
「mao セーラー服」というタイトルの絵です。
どなた様でしょうか、ありがとうございます!
更新に忙しくてタグをつけるのも面倒くさかったので、画像説明文「エッセイ挿し絵用」と、最低限のコメントしか付けていなかったのです。
褒められた(←加純さん、めっちゃうれしい!)ので、そのセーラー服美人を再掲載しちゃいます。
あ。美人、男の子です。
セーラー服は、19世紀初頭にイギリス海軍でデザインされました。「sailor」は英語で「船乗り」ですものね。
その後海軍幼年学校の制服にも採用され、さらに人気に拍車をかけたのはセーラー服を子供用に仕立てたものを英エドワード皇太子(のちのエドワード7世)が着用し、これが大変かわいいと評判となったから。確かに、その肖像画観たらめっちゃ可愛かった。
同時の親がこぞって真似したという気持ち、よく理解ったわ!
こうして子供服としてポピュラー化し、男の子は水兵と同じようにズボン、女の子はスカート姿が定着したみたいです。
日本ではセーラー服というと女子の制服の定番ですが、本来は男性の制服だし、男の子が着たっておかしくないのよ。
もひとつ。
こちらも挿し絵用に描いたイラスト。「エムこん」のレンブラント伯爵、モリス。
アングルを斜めにして不安感を演出。妻エムはただいま大ピンチの真っ只中。彼女の腕前を信じていますが、無事な姿を見るまではやはり不安は拭えないよね。
敵は海賊・山賊連合軍ですもの。(←イセコイジャンルなんだよ、これでも)
この(モデルに設定した)時代は女性より男性の方が着飾っていたので、毎回描くのが楽しい。この時代の肖像画とか見ると、もっと派手。男性諸氏は、りぼんもレースもてんこ盛りよ。
おしゃれをするのがステイタスだった時代です。
コスチューム物描くのは、わたしの楽しみ。
メカは描けないけれど、馬は(そこそこ)描ける様になりました。難しいので常に練習中だけど。
といったところで、次回に続く。