決闘と破壊
「これでお前の望み通りの死合が出来るぜ。」
言葉で揺らぎを作れたら戦わずして勝てるはず。
「………私の言葉に最後まで耳を傾けてくださいませ。私は、けしてアミール様を侮辱していたわけではございませんのよ。」
「いいや!お前は俺を馬鹿にした。」
「あれでも敬意をはらっていましたわ。」
「どこがだ!俺を愚弄し手加減をした事には変わり無いだろう!」
「いいえ。そうではありませんの!あれはただ憂さ晴らしと言いますか………そう!ただの愚痴ですわ。」
「…………そうか。では、これは無駄なことだったんだな。」
「えぇ そうですわ。ですから、この闇のフィールドを解除してくださいませ。」
……よ 良かった。彼がとにかく納得してくれて。
「…………出来ない。」
「?何がですか」
「だから、このフィールドの解除が だ。さっきからやっているが全く消えないんだよ。お前の力でどうにかならないのか!?」
「それが………何度も試しているのですが、少しも隙間が空かないのです。」
そう。さっきからずっとチャンスを狙っているけど揺らぎを付いてしても全く開かない状態。さて どうしたものでしょう。彼に力をかしている闇の聖霊と話ができれば、解除も可能なのかな?それともやっぱり力ずくで開けるのが一番効率が高いかな? まぁやってみるだけやってみて、出来なければ外と内で最大魔力でぶち破るしかないか。
「使えないやつだな。それでも光魔法の持ち主か?」
………今 アミール王子何て言った?
まさか、光魔法の持ち主 ってことがばれてる!?誰から漏れたの?あの研究員?それともお父様?……………………いいえ。あのとき助けた兵達からねきっと。
はぁ~知られているなら結局フラグ一つ壊し損なったみたいね。それなら隠してても仕方がないわね。
「アミール様はお知りだったのですね。」
「討伐に行った兵達が噂してたからな。」
あら?珍しく俺様じゃない!?
「そうなのですね。」
「それで本当なのか?」
「何がですか?………って言っても誤魔化されませんよね。」
「あぁ。この際だすべて教えろ。」
うわ~~~妙に王子ぶってる!
……実際に王子なんだけどね
「これは秘密事項ですわ。……と言っても 教えろ と仰るのでしょう?」
「あぁ。もちろんだ。」
「分かりましたわ。その代わりここから出られたらお教え致しますわ。」
「チッ まぁそれで良い。それで俺はどうすれば良い?ミーシェルミツキお前のことだ既に策を練っているんだろう。」
………なんか苛立つわ。お前の考えはお見透視だ! と言われている気がする。そもそもアミールが人の話を最後まで聞かないのが悪いくせに、自分で解決策を練らないってどういうことなんだろう。ストーリーでは、頭が賢く策略家だったはずなんだけどな。これもイレギュラーの私のせいで強制修正が入ったのかな。
「何も思いつきませんわ。アミール様は何か思いつきまして?」
「俺は王子だから考えない。お前が考えろミーシェルミツキ。お前は成績も優秀だからな流石俺の婚約者だな!」
私まだ了承を返していないのだけど?まぁ王族からの申し出をそう簡単に断れないのだけどね。だから私が日々王妃様から教わっているのだけど………。
「…………。アミール様、闇魔法または光魔法を少しでもお使いできますでしょうか?」
「当たり前だ!闇魔法は大抵使えるぞ、だが 光魔法は少し……苦手で。」
「では、闇魔法で異空間をお作り出来ますでしょうか?」
「?あぁ。簡単なことだ。それがどうした?」
「異空間に入っておいてください。光魔法を最大魔力で放出致しますので、けしてその中から出てこないでくださいね。けして!ですよ。」
「………あ あぁ。」
アミールが異空間に入り入り口を塞いだ後 光魔法を凝縮させ闇のフィールドにぶつけた。
やっぱりびくともしないか。 聖霊に仮を作りたくなかったのだけどそうは言ってられないからね。
「『孤高なる聖霊よ 妾とそなたらで囲いし闇を祓いたまへ』」
『そなた次第じゃ。そなたが、我の力に耐えればこの力を授けようぞ。ただしこの力に呑み込まれれば、跡形もなく消えるであろう。光の子よ健闘を祈る』
この声の主は光の聖霊様!?
それに私を光の子と認めた!!
認めるのは主人公だけだったのに?
渡された魔力を必死にコントロールし、けして自分や闇のフィールド以外が壊れないように最善の注意を払いながら再び当てるとそこから円状に亀裂が入った。
やった!後はそこに細い光の魔力の糸で穴を大きくすれば出られるわ!
地道な作業をする事1時間と半分ようやく魔力フィールドを破壊できた。
お父様が近づいてきたが再び何かに遮られていた。
これは!血の契約!?
フィールドに書かれていた文字がうっすらと浮かび上がっていた。
……………。流石にこれはお手上げだわ。




