建国神話
むかしむかし、世界には、恐ろしい魔王がいました。
魔王は人々の暮らす大地に瘴気をまき散らし、魔物を生み出しました。
草木は枯れ、川は濁り、空は黒い雲に覆われました。
太陽の光さえも届かぬほど、世界は深い闇に閉ざされていたのです。
人々は怯え、ただ祈ることしかできませんでした。
けれど、そんな暗い世界に、一人の男が立ち上がりました。
男は剣を手に取り、魔王を倒すために旅立ちました。
そして、その旅の途中で一人の女性と出会いました。
女性は、愛された証である聖なる力が発現した聖女でした。
二人は力を合わせ、数多くの魔物を退け、女神の導きのもと、ついに魔王の城へとたどり着きました。
勇者は剣を振るい、聖女は祈りを捧げました。
二人は互いに支え合い、力を合わせて戦い続けました。
そして、最後には勇者が魔王を打ち倒したのです。
魔王が倒れると、世界を覆っていた闇は消え去りました。
黒い雲は晴れ、空には太陽が輝き、大地には再び草木が芽吹きました。
こうして、長きにわたる闇は終わりを告げ、世界に平和が戻ったのです。
平和を取り戻した勇者と聖女は、その後も人々のために力を尽くしました。
そして二人はやがて結ばれ、夫婦となりました。
二人は共に国を築き、その国は後に「神聖ルミナリア帝国」と呼ばれるようになりました。
これが、神聖ルミナリア帝国の始まりです。
今もなお、帝国の人々はこの物語を大切に語り継いでいます。
――勇者と聖女が世界を救い、平和をもたらした物語。
神聖ルミナリア帝国の者ならば、誰もが知っている建国の物語です。




