表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/20

痴漢

息を切らせながら駅へと走りこんだアキ。



駅のホームに立つと

アキは周りを見渡した。






見ている。




俺にはわかる。







駅のホームには



たくさんの学生。



スーツを着たサラリーマン。



何の仕事をしているかわからない

人たち。




などが蠢いている。








わかる。



わかるんだよ。






アキの右後ろに立つサラリーマン。



さっきから新聞の陰から

チラチラと見ている。




5メートルほど離れて立つ

男子学生の群れも



何気なく立っているようで

チラチラとこちらを見ている。




みんな見た瞬間

目じりを少し下げている。




わかるんだよ!

お前ら!



、、、




だって俺も毎日このホームで

若い女性をチラ見してんだから、、、







アキはこのとき気がついた。




チラ見されるのは少し不快だなと。





見るんだったら堂々と見ろ!




と叫びたくなるほどの

視線を浴びながら



アキは満員電車に飛び乗った。




毎日乗っているこの満員電車。




いつもの風景だが

今日のアキには少し違って見えた。




なぜだかわからないが

男に囲まれだしたアキ。




そしてアキは

重大な社会問題となっている行為に遭遇する。




そう。




アキの真後ろに立っていた

サラリーマン風の男性が


アキの尻を触って来たのだ。





こんな窮屈なところで

見知らぬ汚いおっさんに触られたら



男でも不快になるな。



とアキは思った。




そして同時に




強烈に腹が立つ。





アキはおもむろに後ろを振り返り

男性を睨みつける。




咄嗟に目をそらす男性。




アキは冷静な口調でその男性に言い放った。




「うぜえよ?


タダでストレス発散してんじゃねえ!

家帰ってマスでもカイてろ?



このインポ野郎が、、、」





男性は下を向きながら

アキの傍らを離れていく。






周りの人々の

無言の賛同を浴びながら



また考え事をするアキ。




そうだ。




スケベ親父の相手なんかしている

余裕なんてなかったんだった。



どうしよう、、、




これから、、、




行くあてのないアキを乗せた電車が

ガタゴトと走っている。



周りは何事もなく普通だった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ