4
しかし。
数年前から悪化していた私の両目の状態は、生き甲斐だった創作活動を楽しむことを一部諦めなければならないほどになってきており。
生れつきの弱視と強度近視・乱視・外斜視のアンサンブルゆえにかけていた度の強い眼鏡を長年かけて暮らしていた生活の影響でか、硝子体の変性はとっくにはじまっていて、網膜はく離の危険性があると、眼科医から告げられました。
眼鏡をかけて日々を過ごすかぎり、目は日々衰えてしまうとのこと、網膜はく離防止の手術をしても、現状維持のみしかできず、回復はしないこと。
そして、両方の眼とも、網膜はかなり磨り減って、硝子体剥離に伴い、剥がれやすくなっていることを。
片目は早めの処置が必要だったため、裂孔ができてしまっていた網膜の、孔の周りの部分の網膜を焼き付けてそれ以上剥がれないようにする手術を行い、一年後に、もう片目も同じ異常が起きたため、同様の処置をしました。
これにより当面の抑止にはなりましたが、毎日視野に気をつけながら過ごすことになります。
膜を凝固させるとその他の部位が破れやすくなるため、定期的な検査は欠かせません。
網膜とは、見る力に直結します。
失えば、二度と世界を見ることができなくなってしまう、大切な部位です。
私は、身体の支障に引き続き、創作の礎である眼の支障にも、悩むようになりました。
光源にも年々弱くなり、自動車免許も返納。
パソコンも短時間しか見ることができなくなり、小説賞への投稿にも支障をきたしました。
仕事はオフライン作業がメインだったから良いものの、今度を考えて途方に暮れました。
何よりの支えだった創作。
それまで私から奪わないで、と。
天に向かい、叫びそうにもなりました。
やがて、音声入力を導入してみたり、オンラインからアナログ移行してみたり、試行錯誤するようになりましたが、当時は愕然としたものです。
そんな当時、ホームページから何から支えてくれていた創作仲間に、心から感謝しています。
諦められずにいた私を、助けてくれて、本当にありがとう。