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Plant planet ~最強の武器は植物でした~  作者: 花速 雪音
第二章 ダンジョンとサネカズラ
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第三十九話 モチーフとサンダーバード

予約投稿忘れてたんで一時間遅れで投稿します。ごめんなさい

 休暇も終わって一週間以上が過ぎた。


 俺たちは今21層に到達した。


 これまでの層だが、11層からは低木林の層が続きトレントのような魔物が多くでた。


 そして16層からだが、薄々気づいていた通り前までの低木林の層は成長して普通の森林のようになっていた。

 出現した魔物ははオルトロスやケルベロスなど森で出た戦ったことのある魔物だったので比較的楽に進むことができた。それとラナの固有魔法によって危なげなく魔物を倒すことができたのも効率が上がった要因だと思う。


 ここまで奨めてわかったのがこのダンジョンは荒野から森林へと移行する、植生遷移をモチーフにしたということだ。荒野から草本が侵入し低木林ができて森林となる。

 詳しく分けると森林にも段階があるそうだが植生遷移がモチーフとなっているならば21層からの形態がどのような感じになっているのか想像すら付かない。


 まずは以前の層より引き継いでる森林の中で索敵をする。

 前方に一つ反応がある。


 足音立てずに木を盾としながら近づいて行くと、そこには大きな羽をはためかせている魔物がいた。


「あれが21層の魔物サンダーバードだ。サンダーバードとは見た目だけで付けられたものだから名前だけなんだが、実際の攻撃は雷じゃなくて風だ」


 雷でないということはいいことかもしれない。雷の攻撃速度はとても速く回避できるか不安であると同時に受ければ怯んでしまうため、できるだけ戦いたくない相手だ。


「風魔法ということなら私とイチゴちゃんで相殺できるか試してみます」

「わっふ!」

「そうか、じゃあ俺が切り込んで行くぞ」


 できるだけ素早く移動をしてサンダーバードに近づき一太刀浴びせる。

 不意をつかれたサンダーバードは回避に大きく遅れて俺の攻撃をもらってしまったようで、大きく空へ飛翔した。


 クルエエェェェェ!


 空に飛んでいったサンダーバードの声が聞こえた。

 と思うと徐々に上から風が吹いてきて風速もましていくそんな感じがした。

 上からの風はおかしいな。サンダーバードの攻撃か。


「ラナ、風魔法が上から来てるぞ」

「わかりました『ウィンド』!」

「わっふ!」


 同じように二人が風魔法で対抗する。下に吹き付ける風が逆向きになった。これで風刃ウィンドカッター等がドサクサに紛れて飛んできたとしても跳ね返るだろう。


 そう思ったのも束の間上から吹き付ける風はどんどん強くなっている。


「だめです、抑えきれません」

「お前ら、逃げるぞ! この攻撃はやばい!」


 ラナが諦めかけたときフェニルさんが指示を出した。

 ウッドゴーレム戦以来フェニルさんは攻略のときに積極的に指示を出してくれるようになった。

 すでに踏破してる人の情報なので信用できないわけがない。


 だからサンダーバードが起こしている風の範囲から離脱する。幸いサンダーバードは木々の上にいるらしく俺たちが移動したことはあまりわかってないのかもしれない。


 フェニルさんに言われるがまま、その場に立ち止まっていると次第に風は強くなっていき、数分後には太めの木々がしなるほど揺れていた。


 そして――バキバキッメキメキメキッ


 風の影響を受けていた木々の範囲はすべて風によって吹き飛ばされてしまい、その空間は倒木が沢山存在する開けた場所になっていた。


 こんなに強い風の力を使うなんて冗談だろ? まるで台風のような威力だった。


 飛翔していたサンダーバードは開けた場所に降りてきて、羽を休めていた。


 植物操作や世界樹の加護で間接的に操ると風魔法で返されて逆に振りになる可能性がある。

 そのため近接攻撃が最適だろう。またラナの魔法攻撃なら風の影響を受けにくいはずだ。


「私から行きますね『火槍ファイアジャベリン』!」


 ラナもその考えを汲み取ったようで魔法攻撃を選択する。

 放った火の槍は一直線にサンダーバードへ飛んでいく。サンダーバードはこれを跳ね返そうとしたのか大きく翼を振った。

 猛烈な風がこちらへ吹いてくる。

 しかし火の槍は消えずに、むしろ火の勢いがましていた。

 そして火の槍はサンダーバードに直撃して燃え広がる。


 よし、サンダーバードはもだえ苦しんでいる、今がチャンスだ。

 俺はサンダーバードに駆け寄り後ろから剣を振って首を落とした。


 クルゥ……と鳴き声を残してサンダーバードが消失する。その場にあったドロップアイテムを拾い上げて、みんなのもとに向かうことにした。


「とりあえずお疲れ様」

「はいお疲れ様です」

「どうやらサンダーバードは攻撃の威力は高いが知性はあまりないらしいな。火槍ファイアジャベリンは最も良い選択だったかもしれない」

「ありがとうございます」

「あ、フェニルさん。風の攻撃教えてくれてありがとうございます」

「いいってことよ!」

「それで、ドロップアイテムはサンダーバードの羽か……」

「たしか高額なクエストで納品ありましたよ」

「そうか、よしじゃあこのあと少しだけサンダーバードを倒してってドロップアイテムを集めつつ22層に行こう」


 サンダーバードは必ず地形を抉ってくるような風魔法を最初に仕掛けてくるが、その後開けた部分に降りてくるのでそこで叩けば安定して狩れることがわかった。


 こうして五体くらい狩ったところで俺たちは次の層への階段を見つけて下に降りた。

 未だにここからの層のモチーフがわからないんだが、あとから分かるかな。

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