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定番と言えば定番のギルドへの登録

 冒険者ギルドの場所はすぐにわかった。

 俺が休んでいた公園からほぼ1本道だったからだ。


 俺は手に持っていた傘をタニア姫からもらった麻袋の中に入れ、腰に短剣をさし、マントで身体を覆い、服を目立たなくさせて準備をする。


 さすがに元の世界の服は目立ちすぎてしまう。


 マントはシルクのような優しい手触りで羽織ってみるとすごく快適だった。

 断熱、断冷の魔法がかかっていると言っていたが温度も快適に調整されているのではと思うくらい着心地がいい。


 冒険者ギルドは街の中でも目立つ場所に建てられており、なにより冒険者ギルドと看板がでていた。


 そう言えば当たり前のように看板の文字を読んでいたが、普通にこの世界で書かれた文字を読むことと話すことができる。


 まだ書いていないのでわからないが、少なくとも話すのと読めればコミュニケーションとしては大丈夫そうだ。

 

 ギルドへ入ると、昼間だというのに結構な人数がいる。

 あたりを見渡すと冒険者登録受付と書かれた場所があったのでさっそく冒険者登録をすることにした。


 他の冒険者は別に俺に興味がないのか特に絡まれたりはしない。

 お約束のように絡まれないか心配をしていたが取り越し苦労だった。

 まぁこれだけ広くて人数のいるギルドなら新しい人間がきたところで絡むなんてことはできないだろう。


 登録受付には誰も並んでいないのですぐに声をかける。


「すみません。冒険者登録をしたいんですが」

「はーい。じゃあいくつか質問させて頂きますので正直にお答えくださいね」


 受付のお姉さんは20代くらいでテキパキと事務的に処理をおこなっていった。

 実技試験や筆記試験などあったらどうしようかと思ったが、登録はほぼ質問だけでものすごく簡単だった。


 唯一やったことと言えば別室に連れて行かれ、水晶の板の上に手をのせてくださいと言われた。


 ここでは犯罪歴などが表示されるとのことだった。ここで犯罪歴があると、さらに手続きが面倒になると言われたが、俺はなにもなかったのでそのままあっさっりとEランクという最低ランクの冒険者のカードを渡された。


 ここで俺の新たな力が発見されギルド内で騒ぎになる……なんてことも期待をしたが、もちろんそんなイベントはなかった。


 Eランクのカードは鉄のようなものでできており、ランクによってカードの色も変わるということだった。


 実技試験などはランクがあがればやる場合もあるとのことだったが、Eランクでは薬草の採取や雑用業務しかないので試験はないらしい。


 ただ、王都周辺では薬草採取にもかなり危険が伴い、単独で初めての登録なら辺境の村ロミスタへ行った方がよいとここでもアドバイスされる。

 どうやら、ロミスタは駆け出しの冒険者にはちょうどいい村らしい。

 ロミスタへの行き方を受け付けの人に聞くと、ちょうど定期馬車がまもなくでるとのことだった。

 俺はロミスタ行きと書かれた馬車に乗り料金を支払う。ロミスタまでは3万ベトだと言われたが、これが高いのか安いのかわからなかったがロミスタへ行くことにする。


 さらば王都よ。

 もう二度とくることはあるまい。

 いや姫に会いにならくるかも……

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