1/6
5月3日
「早く人間になりたい。」
俺こと豚は考える。考えるが豚なので人非人な妄想しか思い浮かばない。本棚の濡れて飛ぶが叫ぶ。
「ここがロドス島だ!ここがロドス島だ!」
いよいよ俺の頭は限界らしい。
「なにが人新世だ。ボケが。そんなに地球が大事なら環境活動家からさっさと首をククればいい。」
濡れて飛ぶが語る。
「アフリカ・バンバータはお前に信仰を授け給うた。そして、それ以外なにも与えなかった。才能も富もなにも。」
いいちこでヨレた頭がBOOKOFFで50円の文庫本を人工知能に改造したらしい。多分、昨日の俺は白衣でも着ていたのだろう。もう、限界だ。金もない。
ボロいアパート
散らかった部屋
無限運動のアパシー
濡れて飛ぶが叫ぶ
「ここがロドス島だ!ここがロドス島だ!」
目を擦りゲンナリをやり過ごす。




