交錯編: そもそも、歪なんだ
すみません…短いです(>人<;)
ルカが現地に行けば、少なからず謎は減ると思った。しかし実際は、より複雑になっただけだった。
偽情報が紛れていたのは、別にいい。よくはないが、敵の作戦としては理解出来る。
しかし不思議と言うか、疑問と言うか、不自然と言うかーーつまりは、おかしいだろっ!と突っ込みたくなる事がある。
「何故、シルフィードの安否情報がない…!?」
日向は吠えた。偽情報が流れると言う事は、正しい情報ーー矛盾した2つの情報が上がってこないとおかしいのである。
しかし依然としてシルフィードの情報は、安否不明の1つのみ。
「これは、ナギが意図的に隠しているのか…?」
ウンブリエルによる妨害ではなく、ナギからの指示だとすれば確かにシルフィードは従うだろう。では、ナギは既に城にいる…?
だがーー直感が違うと叫ぶ。
何かが腑に落ちない。引っかかる物がある。
「そもそも、歪なんだ」
シルフィードとエアリエル。そしてナギと、記憶を失う前の風見。
面白可笑しく、アルカナ最大の謎とかなんとか言われているが、当の本人達ーー殊、シルフィードはどう思っているのかが分からない。
「普通なら…嫌がるんじゃないのか?」




