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交錯編;幻影効果も付けてるのか…?

「結界か…?」


城を守る為に結果を張るのは間違いではない。ただそうなると、アルカナから上がってきた報告と矛盾する。報告では、城は半壊している筈だ。つまり


「幻影効果も付けてるのか…?」


おそらくそうなのだろう。だが、俺は戸惑いを隠せない。

何故なら、そんな事を一度も報告されていないから。

幹部ではないとは言え、俺にもファータの政策等の情報は挙げられており、ナギがいなくなった後は特に気にかけていた。

なので、城に結界を張ると言う情報を見落とす筈がない。と、言う事は


「シルフィードの独断か?」


もしくは、誰かに口止めされているか——例えば(ナギ)とかに。

そうなると、この空襲はナギの予想範囲内なのか?だがそれにしては——


「らしくない……」


以前、アイを巻き込む為に起こした計画と同じくらい、ナギらしくない。あの時は目的が【巻き込む】為だったが、今回はあまりにも不自然だ。


「一体、何人の思惑が働いている…?」


おそらくナギやウンブリエルだけではない。それが人だけなのか、上位存在まで関与しているかは分からないが。

取り敢えず、城の様子を報告しようと俺は電話する。が、繋がらない。おかしいな、これは別回線で繋がる筈なのに。不審に思った俺は、次の行動を決めかねた。


「このままシルフィードの元には行かない方が良さそうだな…」


と、思った矢先に


「誰だっ!そこにいるのは…!」


「やばいっ」


哨戒していた兵に見つかり、俺は全速力で逃げたのだった。







「ルカが現れたか」


挙げられた報告に、私は思案した。ルカの独断行動か?それともナギからの指示か?それによって、作戦を変更しなくてはならない。


「…全く、ルカも少しはあいつの想いを汲み取ってやればいいものを」


これでは飛んで火に入る夏の虫ではないか、とウンブリエルは溜息を吐いた。






 なんとか兵を巻こうとした結果、俺はなんと城内にいた。殆ど自棄(やけ)になって、入り込んだ先にいた兵士を片付ける。

そして


「はぁ!?魔法陣だと…っ!?」


アルカナへの転移及び通信専用室まで辿り着き、早々に連絡した。受電したのは日向である。


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