表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ずっとこのままで  作者: キョウ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
37/40

小話1 イメチェンの協力者

「ねぇ、恭太。髪はどこで切ったの?今まで美容院なんて行ったことなかったよね?」

 大学帰りに寄ったカフェで、姫乃から唐突に聞かれた。

「大学そばの商店街の入り口のとこ……」

「ああ!」

 そこまで言ったら場所がわかったようだ。


「最初はさ、カットモデル?っていうの?無料で切ってくれる、っていうから行ってみたんだけど」

「うん?それって、新人さんが練習がてらやるやつだよね?その割にはキレイに切れてると思うけど……」

 駅前で、カットモデルを探している、と声をかけられた。ボサボサの髪が丁度良かったのだろう。渡りに船、とついていって、カットが始まった。

「それがさ、前髪切って目が出てきたあたりで、カットしてくれてた人が震え出して…」

「ふ、震え!?」

 姫乃はあやうくアイスカフェオレを吹きそうになった。

「そこから店長さんと交代した。お代はいらないから、切らせてくれ、って……」

 更には知り合いだという、古着屋の店長を呼び寄せ、二人にあーでもない、こーでもない、と服を取っ替え引っ替え着せられ、これまたお代はいらないから、と数枚もらってしまった。

「二人とも、やたらと感極まったように興奮しててさー、ありがたいっちゃ、ありがたかったんだけど」

 姫乃を見たら、半目になってる。

「あ、心配しないで。やってくれたのは全員男だよ?」

「より、引きました。」

 俺だって、素の自分を本気で盛ったのは初めてだったので、周りからどれだけ浮いてるのか、彼らの反応でわかったくらいだった。


「でも、かっこよくなったでしょ?」

 ニヤリと笑って言ってやった。

「恭太は元からカッコいい……よ……?」

 だんだん小声になっていくのと同時に、頬がほんのり赤い。

 まあ、姫乃にカッコいいと思われるならどんな格好でも致しますけどね。

 その後、その古着屋さんに行くと店長自らが勝手にコーディネートしてくれるのを、そのまま着ていることはしばらく黙っておこう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ