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その1「宇宙対戦の終焉」

◇兄と妹、宇宙の彼方にて



妹「ねえ兄さん、ここから見える空は本当に綺麗だね」


兄「そうだな……」


妹「ほら、ねえ見て。…手を伸ばせば手に取れてしまいそう」


兄「ああ、本当だ…」


妹「こんなにいっぱいあるんだもん、一個くらい貰って帰っても、バレない、よね…?」


兄「ああ、ああ…!」


妹「ねえ兄さん、家に帰ったら私、この星を、クリスマスツリーの…てっぺんに飾るの」


妹「そしたら…きっと素敵なパーティになる、よね…?」


兄「もちろんだ! 世界で一番幸せなクリスマスになるぞ! 友達もたくさん呼ぼう、みんなきっと喜ぶぞ! だから、だからさ…!」


妹「ふふ、兄さん、そんなに抱きしめられたら苦しい、よ……」


兄「ごめん…ごめん…! だけど、もう少し、もう少しだけこのままでいさせてくれないか…?」


妹「……うん、いいよ」


妹「……ああ、なんだか眠たくなってきちゃった」


兄「……! おい、寝ちゃダメだ! まだ目を閉じないでくれ! あと少しできっと救援が来るはずなんだ、だから、もう少しだけ」


妹「ふふ、ねえ兄さん」


兄「どうした…? 寒いのか…?」


妹「……あ」



妹「ありがと、ね……」



兄「……いやだ」


兄「いやだよ、まってくれよ! おい!」


兄「おきろ、起きてくれよッ!」


兄「起きてくれってば!」




兄「もういい加減起きなさいっ!」




妹「……ふぇっ!?」



◇妹の部屋にて



兄「ようやく目を覚ましたか」


妹「ちょっと待って。なにこれ」


兄「ほら、早く支度しないと遅刻するぞ」


妹「……ねえ、私達は帰って来れたの? 宇宙対戦は? 私達の戦闘ロボットは?」


兄「バカな事言ってないではやく顔洗ってこい……」


兄「ああもうこんな時間だよ。俺は先に出るからな、鍵閉めるの忘れるなよ」


妹「……」


妹「……夢、か」


妹「ふぅ、なかなか面白い夢だった」


妹「……二度寝したら、続き見られるかな」


妹「…………ぐぅ」


兄「寝るなぁ!」


妹「ふぁいっ!?」

【町の住人紹介その1】

14歳

中学二年生

趣味は料理

心配性なのに忘れ物が多い

実は兄とは「叔母」と「甥」の関係

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