プロローグ
信じていた人に裏切られる、騙される
人はそれだけで他の人間の事も信じられなくなる
それほどに信じていた人に裏切られるというのは精神的ダメージがある
*
あの人なら、私が引っ越しても私の事を好きで居てくれる。
そう信じていた
しかし、現実は······
「そうか、じゃあ別れようか」
私が引っ越す、そう言ったときの彼の返事だ
勿論、私も好きで付き合っている相手。別れたくない。
何故?
何故引っ越すだけで別れなければいけないのか分からない
そう聞くと、彼は私を嘲笑うかのように言った
「は?まだ気づいて無かったの?そりゃそうか、気づいてたらもうとっくに別れてるもんな。教えてやるよ、お前はただの暇潰しだったんだよ。だからお前が引っ越しても付き合い続ける理由は無いの。分かった?」
そう言ったときは彼の整った顔も、酷く歪んで見えた
気が付くと、私は涙を流していた。止まらない、止めようとすればするほど涙が溢れ出してくる
それほどまでに彼の事が好きだったのだ
顔を上げると、彼の顔があった
整った顔、彼は学校でもそれなりにモテていて、私は色々な人に色々な感情が向けられた。嫉妬、羨望主な感情はこの2つだ。
自分では良く分からないが、彼と釣り合う位にはかおは整っている様で、あまり嫌がらせ等は受けなかった。残りは羨望だ。女子のほとんどが私の事を羨んだ。しかし、親友だけは違った。彼女は私達の交際に反対した。今思えば彼が何故私と付き合っているのか知っていたのかもしれない
その事で喧嘩して、半年ほど口もきいていない。と言っても私が一方的に無視しているだけだったが。
私は、彼の顔をにらみ続けると、彼はようやく口を開いた
「ま、そう言う事だから、向こうで新しい恋でもすれば?」
そう言って彼は私に背を向け、歩いていってしまった
私は、彼が居なくなった後も、彼が歩いていった方を見つめ続けた




