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第2話 向かいの部屋

 「ただいま~」

 学校から帰宅し、俺は新品のローファーを脱いでリビングへ向かう。夜ご飯の準備をする母の姿があった。


 「おかえり。蒼太。高校生1日目、どうだった?」

優しく、朗らかな表情で聞いてきた。薫のことは言うべきだろうか。正直、今日の記憶は薫との再会のことしか覚えていない。


 「んまぁ…ぼちぼち…。旭も同じクラスだしな。あぁ…それと…薫も同じクラスだったよ。」

そう告げると母は、目を見開き驚いた表情をしていた。


 「まぁ!向かいのお家の薫ちゃんと!?偶然ねぇ~!薫ちゃんのお母さんとはたまに話すのだけれど、あんたと薫ちゃんはめっきり話さなくなったわよねぇ。」


 薫は向かいの家に住んでいる。一軒家が並ぶ住宅街。道路を挟んですぐ目の前が小鳥遊家。昔は近所だし、同い年の子供だからと言ってよく公園で一緒に遊んだり、互いの部屋に行ったりもした。


 「そうだな…あいつ中2で転校したし…。」


 ソファから立ち上がり、階段を上がって自分の部屋へ向かった。


 ふとカーテンを開け、窓を見る。


 向かいの家が見える。家の間取り的に、薫と俺の部屋は、向かい合っていて、お互いに窓から部屋が見える。小さいころは窓を開けて大声で『おはよう!!』なんて言ったりもしてたっけな。


 今じゃいつもカーテンは閉めっぱなし。


 薫の部屋を見ると、薫の部屋に電気がついているのはわかる。


 「薫の奴…今頃何してるんだろうな…。」

 

 ベッドに倒れこみ、仰向けになって今日のことを思い出す。


 (どうしてあんなに変わったんだ…。元気だった薫が。クラスの中心にいるような輝いて見えた薫が。)


 

 

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