思わぬ成果
リル達は罠など物ともせずにダンジョンを進んでいる。
正直俺のダンジョンに置いてる罠も同じようなものなんだが、これで人類の進行が止められるのか不安になってきた。
そしてダンジョン攻略を見て思ったのがやはりネームドは別格である。リルは当然ながら、新たに仲間になった酒呑童子もかなりの強さを誇っている。
連携が厄介なコボルトのフル装備を三体同時に相手にしても意に介していなかった。
益々ここのネームドモンスターが欲しい。
正直このダンジョンではリルや酒呑童子を止めることはまず不可能だ。相手のネームド次第ではあるが恐らくリル達よりは強くないと思われる。
そう思う理由は簡単で、リルより自分のネームドが強いと相手が思ったら真っ先にネームドを出してくるはずである。何故なら折角のDPを掛けて作り上げたモンスターの軍団や罠を失いたくはないはず
コボルト単体ならコストは安いがそのコボルト全てがフル装備なら話は別である。
結構なDPがつぎ込まれている。そんなコボルト達が倒されて静観を決め込んでいるのはリル達に勝てるビジョンが見えないからだろう。
そうなると必然的に相手のネームドの強さが見えてくる。そこまで分かれば相手の行動も分かる。恐らくダンジョンコアの前にネームドと大量のコボルトが待機しているはずだ。
そして道中は特にこれと言ったことがなく、簡単に最深部に到着した。
「そこまでだ!そこから先は一歩も進ませない!」
急に矢が飛んできたがリルがあっさりキャッチした。
矢を飛ばしてきたであろう人物を見て声が出た。エルフである。ファンタジーで最も有名と言っても過言ではない種族に少し興奮した。
まず間違いなくあのエルフがネームドなのでリルには殺さないように何とか無力化するように頼む。
エルフの周りには20体ほどのコボルト達がいるが、こちらもオーガが10体と酒呑童子にリルがいるのでそこまで脅威ではない。
結果は予想通りこちらの圧勝である。
「くっ」
エルフが悔しそうにしている。
一応フル装備のコボルトだけあって中々厄介ではあったが酒呑童子がその連携をことごとく破壊していた。リルもエルフに何もさせることなく無力化していた。
そしてあっけなく戦いが終わると、高校生らしき少女がゆっくりとこちらに歩いてきた。ここの支配者だろう。
「降参です………あとは好きなようにしてください」
少女がそういうと手に持っていたダンジョンコアを差し出してきた。
ダンジョンコアを持っている彼女の手は震えていた。ダンジョンコアを破壊されるとそのダンジョンの支配者は死ぬ。怖くて当然だろう。
しかし可哀そうだからと今彼女のダンジョンをそのままにしておくと、いつか俺のダンジョンを脅かす存在になるかもしれない。
そう思い、彼女からダンジョンコアを受け取るようにリルに言う。
《支配者アマネのダンジョンコアを入手しました》
前のダンジョンでも流れたアナウンスが頭に流れて来る。
《支配者アマネは降伏しています。配下にしますか?》
しかしそのあとに流れたアナウンスは聞き覚えが無い………なんだこれ?
YESかNOか聞いてくるのでとりあえずYESを押す。
《支配者アマネが配下になりました》
どうやらここの支配者だったアマネって子が配下になったらしい。
「え?え?」
彼女はすごい驚きようできょろきょろしているが説明は後回しである。
ついでにユウタと呼ばれた支配者のダンジョンと同じくここも既に俺のダンジョンになったみたいだ。エルフのネームドも無事配下になっている。
とりあえず、ここのダンジョンコアは俺ダンジョンに持って帰ってきてとリルに伝える。
近くに中間拠点となるダンジョンはあるのでここのダンジョンはいらないからだ。
と言うことで、リルにアマネやエルフを俺のダンジョンに案内するように頼む。
一応アマネ自身も配下になったことは理解しているようで静かについてきている。既に配下になっているので彼女の視点を見ることができるのだがどうやら落ち着かないみたいだった。
元ユウタのダンジョンに何事もなく到着したので、俺が自分のダンジョンコアに触れる。
俺が自分のダンジョンコアに触れることで配下を他のダンジョンに送ったり呼び寄せたりできるみたいなのだ。なんとも便利な機能だ。
そういうわけでリルやアマネなどを全員俺のダンジョンに送る。
「マスターただいま」
「え!?」
リルは特に驚いた様子はないがアマネはすごい挙動不審になっている。
「さて、じゃあ自己紹介と行こうか、俺の名はユズル。君のダンジョンを攻略していたモンスターのマスターって言えばいいかな?そしてこっちがリル」
リルの方を指さしてリルのことも紹介しておく。
「私はアマネです………えっとこっちのエルフは………元?っていえばいいいのかな?元私のネームドのアリアです………よろしくお願いします?」
「とりあえずアマネと呼ばせてもらうけど、アマネは現状がどうなっているか説明が必要かな?」
「えっと、お願いします!」
一先ずわかる範囲をアマネに教えることにした。
仕事が忙しく定期的な投稿ができない(´・ω・`)
PS仕事で腰痛めて死にかけです。




