第9話 ステフ(ピエトロ)とサラの王宮生活
本日は護衛騎士として初出勤のようです。ブレスレットを身につけた姿はとても凛々しく、見惚れてしまいます。いけません!仕事に支障が‼‼
「それではピエトロ様、お怪我のないように」
「まさかぁ、怪我なんかするわけないだろう?」
いきなりの男言葉も板についています。「それでは、いってらっしゃいませ」
お嬢様が護衛騎士の仕事をしている間に私はこの賜った部屋の掃除・洗濯をするのです。
「ピエトロ様と同じ部屋で生活しているの?なんて羨ましいのかしら~?」
と、この王宮の侍女は洗ったばかりのシーツを踏み散らします。洗い直せという事だろう。
「このシーツ、ピエトロ様が昨夜使ったシーツなんですよね……」
などと言うと、それ以来ピエトロ様使用済みシーツは高値で取引されるようになりました。
正確にはステフお嬢様が使ったシーツなんですけどね。
洗わなきゃならないのは、自分の服も含まれます。ステフお嬢様の衣服なんかも含まれます。ピエトロ様の衣服がないのはブレスレットで性別を変えた際に衣服も変わっており、その際に洗濯されているのでは?とはいえ、護衛騎士としての制服は洗濯をしないとならないので、かなり気を使って洗濯をしているのですが……。
「私が洗濯をするのよ~!」
「ピエトロ様の衣服は私が洗濯するのよ!」
と侍女達で取り合いになります。私としては興味がないので、洗濯を変わってくれて非常に助かります。
部屋の掃除ですが、ステフ様の私物もあるのでこの部屋には私とピエトロ様以外の出入りが禁じられています。
そんな中でも果敢に侵入する人がいるもので、そんな方は陛下直属の騎士様に捕らえていただき、陛下の裁きとなります。
たいていの場合王城から追放となるので、この部屋に入ろうとはなかなか思わないようです。
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~ピエトロ視点
「今日から新しく俺の護衛騎士となったピエトロだ。騎士団で世話になったやつもいるんじゃないか?」
マークはそう言うけど、マークが騎士団にいたこと自体わかってないんだったら知らないんじゃ?
「よぉ、新人。俺はリドルだ。俺がみっちり扱いてやる!おっ、お前はなんだよ。ブレスレットなんかつけて」
「ああ、それはピエトロの曾祖母の形見だそうだから俺が許可した」
「…まあ?殿下が許可したなら…。色気づいてるならしばき倒したかったけどな」
((無理だろうな……))
「今日は護衛騎士同士で模擬戦だ」
平和だなぁ。
「第1試合。ピエトロ対リドル!」
いきなりあの男か。人数少ないし、仕方ないか…。
「始め!」
リドルの攻撃ってなんか直線的だなぁ。そろそろ勝っていいかな?今までは、一応先輩に花を持たせてたんだけど……。
ピエトロは素早くリドルの後方に回り込み、手刀でリドルを気絶させた。
「勝者、ピエトロ!」
ふぅ。大丈夫か?護衛騎士だよな?弱くないか?
「第2試合。リキュー対ピエトロ!」
「初めまして。ピエトロと申します」
「君のウワサはかねがね。一戦交えてみたいと思っていたんだよ。念願かなって何よりだよ」
「始め!」
うーん、リドルより強いなぁ。普段は刀って東の武器を使うって聞いたけど、どんなのだろ?っうわ。一応、試合に集中しないと負けそうだなぁ。
ピエトロは侍女たちに人気だなぁ。いいのか?洗濯を取り合いとか?




