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異世界転移の賊  作者: 旅人流儀
1章 転移と戦争
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第20話 戦争一週間前

*サーレイド王国王城

 サーレイド王国王城の小会議室にて、関係者が集まっていた。まずは、サーレイド王国国王デイランド・サミスト・サーレイド。次にサーレイド王国騎士団団長であるエレッタ・トーランスとサーレイド王国騎士団副団長であるセミア・フェルスト。そして、サーレイド王国神官長であるセインシア・フランソワ。さらには、秘密結社ストロディア、サーレイド王国本部の長であるリーナレック・ストロディア。ランディとスレイマは王城周辺にはおらず、秘密結社ストロディア地下第5拠点にいるので、代わりにリーナレックは、赤髪で顔全体を覆う不気味な笑みを象った仮面をつけた男と腰に刀を差した黒髪の女を連れていた。“召喚”のディル・ジルと“刀桜”の杏林風花だ。実をいうとこの二人はそれぞれスレイマ、ランディのことをよく知っている。なぜなら、彼らも転移者であり、秘密結社ストロディアに属している者たちだから。

 ストロディアには、新しく所属した者には、経験の深い先輩をつけ、一年間一緒に任務をこなしてもらうという制度がある。これは、貴重な新人教育の場であり、そして新人の練習の場でもある。

 スレイマの“空間”とディル・ジルの“召喚”は、別の空間または世界に干渉するという意味では本質的に同じだからだ。というのも、ディル・ジルの“召喚”は、この異世界のほかに地球世界、魔界、聖界、天界、冥界、神界、七王界のすべて合わせて8つの世界から、生物を召喚するできる。ただ、召喚するものは事前に契約していないと召喚できないのでスレイマの“空間”は、契約魔獣を作るのに最適だったのだ。だから、いま彼が召喚できる契約魔獣は100を超える。

 対して、杏林風花の“刀桜”とランディの“物質”は、そこまで相性が良かったわけではないのだが、いろいろな武具を扱えるようになるには最適な環境であった。


「リーナレック殿、後ろのお二方は?」

 デイランドは問う。まあ当然だ。彼らは今までデイランドの前には姿を見せていないから。リーナレックもその質問は想定内だったようで普段と変わりなく答えた。

「普段秘密結社ストロディア地下第5拠点にて、防衛をしている者たちです。」

 リーナレックのその言葉を引き継ぐように、ディル・ジルと杏林風花は、簡単に自己紹介した。

「初めまして、陛下。秘密結社ストロディア所属、“召喚”のディル・ジルと申します。以後、お見知りおきを。」

「お初に御目にかかります、陛下。秘密結社ストロディア所属、“刀桜”の杏林風花と申します。以後、よしなに。」

「ふむ、そうか。ではディル・ジル殿、杏林風花殿、以後よろしく頼む。…それでリーナレック殿、この場に連れてきたということは、今回の戦争にはランディ殿とスレイマ殿に加え、ディル・ジル殿、杏林風花殿がストロディアから派遣する兵力ということでよいのかな?」

「ええ、そうです。…正直この四人だと、過剰戦力かもしれませんが。」

「それは、どういうことかね。」

「実を言いますと、20万程度の軍勢だと、恐らくこの四人が出ると一日と経たず終わりそうなんですよ。何せ、ランディ、スレイマはともかくディル・ジルと杏林風花は対集団に特化しているので。」

「ふむ、リーナレック殿がそこまで言うとは。ちなみに、今回フェステルの動員する兵力は100万ということじゃ。では、始めに四名に敵を間引きしてもらい残りを王国軍に任せてはもらえないかね?」

「そういうことなら構いませんが、“生命”のアルデフォードはストロディアが相手をしますよ。それと、ランディから、王国全装備の付与が完了したようです。」

 ランディから王国軍の装備品を、すべて強化してもらっていたのだが、それが終わったということで、デイランドはフェステル帝国軍に勝てると確信した。

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