第5話 白竜との戦い
白竜が放った光線は、レインが咄嗟に張った結界に当たって霧散した。
あっぶな! 今回はマジで死ぬと思った。ドキドキが、まだ治まらないし!
「馬鹿な! 白竜砲を結界で防いだのか!? そんな事が、人族に出来る訳がない!」
確かに、俺もそう思うよ。でもね、レインは普通じゃないのですよ。
レインの一番身近にいる俺が、何度も何度も味わってますからね!
「何故、俺達がここから去らないといけないのか理由も話さず、いきなり殺すというのはないと思うぞ」
「うるさい! 黙れ! 次の攻撃で、確実にお前達を殺してやる!」
えー! まだ、やるのかよ!
白竜の前面に、魔法陣が次々と出現する。そしてその数は、二○となった。
「どうだ! 驚いたか! 魔力量の少ない人族には、決して真似の出来ない芸当だろう!」
やばっ! 魔法陣を二○個も展開出来るなんて、一度も見た事ないし凄すぎだろ!
「ん? それが、どうしたんだ?」
え? レインは、何も動じてないぞ。まさか、とは思うけど……。
レインは、両手を前に突き出す。そして次の瞬間、レインの前面には無数の魔法陣が同時に出現していた。
ええ! これ、一体何個あんだよ!
「ば、馬鹿な……。人族に……そんな事が……」
白竜が、めっちゃ驚いてるんですけど! それと、俺もね!
白竜は戦意を喪失したのか、展開させた魔法陣を全て消し、ゆっくりと地表へ下りて来た。