表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
視るだけ無双 〜スキル合成で世界を塗り替える転生者  作者: 天音天成
最終章:世界式の再編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/19

第16話:上層位相へのアクセスと『観測の街』

王都の無血クーデターから数日後。

 俺とリアナは、監査官セヴランが遺した『座標断片アクセスキー』を手に、王宮の最上階に立っていた。

 目指すは、この世界を監視し、運命を固定化している不可視のシステム『観測者』のサーバー――上層位相クラウドだ。


「迅、魔眼の準備はできているわ。空間の『継ぎ目』が見える」

 リアナの瞳が、深く澄んだ黄金色に輝く。第3段階まで進化した彼女の魔眼は、今や世界式の微細な歪みすら捉えることができた。


「サンキュー、優秀なナビゲーター。それじゃあ、管理者権限に直接ログインさせてもらうか」

 俺はセヴランの座標断片を中心に、ストックしている【跳躍堡塁】と【基盤プロトコル】の空間固定式を限界まで多重合成マージする。


――合成完了。【上層跳躍陣クラウド・ゲート】。


空間がデジタルノイズのように歪み、俺とリアナの身体が光の粒子となって吸い込まれていく。

 強烈な浮遊感の直後、目を開けた俺たちの前に広がっていたのは、圧倒的に無機質で、それでいて美しい光景だった。


空に浮かぶ巨大なリング状の構造物。

 その表面には、クリスタルのような素材で構成された『街』が連なっていた。だが、人の気配はない。無数の光のデータ(観測ログ)が血管のように街の路地を駆け巡っている。


「これが、観測者の本拠地……まるで、星全体を見下ろすための巨大な計算機ね」

「ああ。『観測されること』によってのみ存在を維持している、データで作られた仮想空間だ」


『――警告。特異点エラーの侵入を確認。これより、無限循環の排除プロセスを起動します』


空気を震わせるのではなく、脳に直接響くような冷たい機械音声。

 ついに、世界を停滞させていた元凶が、その防衛機構を露わにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ