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青龍、関せず

 そのまま搭子ちゃん、彼の指を離そうともせず

「この指……さわさわ。器用そう……なでなで」


「も、もう離して下さい!」

 手なり君、真っ赤だ。


「あれ? 案外純情なんだ!」


「……」

 そして汗を掻きながら八筒を

「あ!」


「ローン! 優しいんですネ、手なり君さんって!」


「い、いえ隣の九筒と間違って……」


 無論、相手は聞く耳なんぞはもたない。

「あのね立直でしょ、一発でしょ、ドラ二でしょ……」


 手なり君、手玉に取られてしまった。


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