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青龍、振り込む
オーラス。純チャンが意地のバカ混を見せ、一本場になった。
トップのアゲハさんとの差は、僅か千点棒一本分である。
五巡目、早速アゲハさんが
「お姉さん、チー」
一索を鳴いて、打四索である。
(またもやチャンタ?)
七巡目
青龍、中張牌の五万を切ってきた――が
「坊や。〝發〟のみだよ」
「く、喰い替えは、罠か?」
「フッ、残念だった……」
この時だった。
「アゲハはん、それ頭跳ねですわ。平和ドラ一、一本場で三千二百点でんな」
※頭跳ね:捨牌が複数のプレイヤーに当たった際、振った本人の反時計回りで最も近いプレイヤーに和がりの優先権がある、というルール。これを採用せず複数ロンも可というのもある。